ウォン下落は北の呪いか

　北朝鮮国営の朝鮮中央通信が韓国を「反逆者」と批判するほど、ウォン相場は下落する。

　北朝鮮のプロパガンダを追跡調査しているＮＫニュースによると朝鮮中央通信は１９９６年以降「反逆者」を２０３８回使用。歴代の大統領に比べ、金正日（キム・ジョンイル）体制に厳しい態度を示している李明博（イ・ミョンバク）大統領が就任した２００８年２月以降、増加した。野村証券の外為ストラテジスト、クレイグ・チャン氏（シンガポール在勤）は「北朝鮮は圧力を受けている時ほど強い表現を使う。この地政学的リスクが今はウォン下落の多くの要因の一つだ」と話した。（ブルームバーグ）