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口てい疫で愛媛県が支援要望

5月28日 16時33分

宮崎県内で感染が相次いでいる家畜の伝染病「口てい疫」の問題で、海を挟んで位置する愛媛県の加戸守行知事が農林水産省を訪れ、船舶で愛媛県に上陸する車両の消毒などの防疫対策に対して国が財政的な支援を行うよう求めました。

愛媛県の加戸知事は、28日午後、農林水産省を訪れ、舟山大臣政務官に対して口てい疫対策の強化や充実を求める要望書を手渡しました。この中では、宮崎県での被害の拡大を受け、海を挟んで位置する愛媛県の畜産農家にも不安の声が上がっているため、ウィルスの侵入を防ぐために港では九州から船舶で上陸するすべての車両を24時間態勢で消毒していることや、愛媛県内のすべての牛や豚などを飼っている施設に対して消毒剤を配布するなどの対策を県として進めていることを説明しました。そのうえで、港での消毒や農家に配布する消毒剤の購入にかかる費用について国が必要な財政支援を行うことや、仮に今後、新たに口てい疫の感染が宮崎県以外の自治体で発生した場合、その自治体や周辺の自治体が消毒などの対策がすばやくできるよう消毒剤を常に国が備蓄することなどを要望しました。要望を終えた加戸知事は「口てい疫の感染は愛媛県では発生していないが、さまざまな形で対応を進めている。自治体が対策に安心して取り組めるよう、国が財政支援を行うべきだ」と述べました。