ホンダが28日に発表した4月の四輪車の生産・販売・輸出実績によると、世界生産台数は前年同月比27.2%増の29万4308台となり、5か月連続でプラスとなった。
ホンダの中国生産停止、31日も
ホンダは28日、中国での四輪車生産を週明けの31日まで停止すると明らかにした。現地部品子会社の従業員による賃上げストライキが28日までに収束しなかったため。稼動をいつ再開できるかは31日の交渉次第になる。
賃上げストを決行しているのは広東省広州市郊外の仏山市にある東風本田汽車零部件有限公司。1000人以上の従業員が参加し、完成車工場の従業員との賃金格差が大きいとして、月額1000元(約1万3000円)の賃金を1800 - 2000元へ倍増させるよう会社に要求している。地元政府が仲介に入り交渉している。
同部品会社はホンダの中国投資会社の100%出資子会社で、事実上、ホンダの子会社という位置づけになる。子会社の従業員のストによりホンダは需要が急増している中国で操業停止に追い込まれたことになる。
ストが起きた子会社はマニュアルとオートマチックのトランスミッションを生産しているが、ストにより24日から生産がストップした。ユニット供給が止まったことから、28日時点で全ての完成車工場の生産がストップしている。ホンダでは交渉の長期化に備え調達先の切り替えも検討し始めた。
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ホンダが中国にある4か所の組み立て工場の生産をすべて停止しているという。広東省にある変速機などを製造するグループ子会社の部品工場が、賃金の引き上げなどを求めてストライキに突入しているため。
ホンダは20日、中国での四輪車生産販売合弁会社である東風本田汽車が、中国市場の需要に対応するため、第2工場を建設すると発表した。
ホンダは19日、中国の四輪車生産・販売合弁である東風ホンダ汽車の生産能力を、従来の年12万台から20万台へと約7割増強したことを発表した。同日1号車がラインオフし、9月に発売予定の新型プレミアムスポー...