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【格闘技】

桜庭、ギャグで一本勝ち 前日公開計量

2010年5月29日 紙面から

 「DREAM14」(29日、さいたまスーパーアリーナ)の前日公開計量が都内のホテルで行われ、グレイシー一族第3世代のホープ、ハレック・グレイシー(24)=ブラジル=と対戦する不惑のIQレスラー桜庭和志(40)が得意のギャグでハレックに“1本勝ち”。本番でも、一族のリベンジに燃えるハレックを返り討ちにできるか。

 桜庭が憔悴(しょうすい)しきったフリをして計量の場に現れた。緑色のペイントでホオをこけたように見せ、おまけに、目の下にクマまで作っている。

 「体重調整に失敗しました。栄養をいっぱい取って、頑張ります」

 88キロ契約のところを86・5キロでクリアした桜庭は、わざとらしく下を向いてつぶやいた。

 このあと、ハレックも計量をパス。お互い向き合っての写真撮影となった。叔父さんのヒクソンにソックリのハレックは鉄仮面という印象を与えていたが、桜庭と向き合った瞬間に思わずニヤ。一瞬であったがつい笑ってしまった。

 桜庭はハレックの叔父さんにあたるホイラー、ホイスらを撃破し、グレイシーハンターと呼ばれた。当然、ハレックは一族の誇りをかけてリベンジを狙ってくるだろう。総合では2戦2勝と戦績は浅いが、柔術では50勝3敗。体重もリバウンドすることから、試合当日はハレックが10キロ近く重くなるだろうし、何より若い。桜庭が総合42戦目にして、初タップ(参ったの合図)の可能性もある。ギャグで1本取ったように遊び心で翻弄(ほんろう)するしかない。

 「桜庭さんが負けたら、桜庭さんの子供がグレイシーにリベンジするという物語になるかも」と妄想を膨らます笹原イベントプロデューサー。桜庭VSグレイシーの壮大なライバル物語は、どんな展開を見せるのか? (竹下陽二)

 

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