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【ドラニュース】


日本一ユニホームを復刻

2010年5月29日 紙面から

8月の巨人戦6試合で復刻されることになった、昭和29年モデルのユニホーム(写真は杉下茂氏)

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 中日が復刻版ユニホームで試合を行う計画を立てていることが28日、分かった。選手たちが着るのはドラゴンズが初の日本一の栄冠を手にした1954(昭和29)年のユニホームを再現したもの。8月17日からのナゴヤドーム3連戦、同24日からの東京ドーム3連戦の計6試合になる予定。どちらも相手は巨人。縁起のいい“日本一ユニホーム”がライバルとの直接対決を後押ししてくれそうだ。

 実際に見たことのある人がどれくらいいるだろうか。半世紀前の昭和29年、名古屋の街を歓喜で染めたといわれるドラゴンズ初の日本一。その当時のレアなユニホームがこの夏、再現される方向になったのだ。

 近年、各球団で「復刻版」や「限定版」など、通常とは違うものを着ることが一つのブームになっている。中日はこれまで独自路線を貫き、一時的なユニホームの着せ替えには慎重だった。

 今回は事情が異なる。セ・リーグ全球団合同でイベントを行うことになった。6球団が一斉に普段と違うデザインのユニホームを着るプランを練っており、中日球団も復刻版作成に着手した。

 過去、ドラゴンズは大胆にユニホームのモデルチェンジを繰り返してきた。ファンにはそれぞれ思い入れのあるユニホームがあるだろうが、今回選択されたのは初の日本一当時のモデルだ。

 球団側は検討の結果、「強かったときのユニホームがいいということになった」という結論に。昭和29年のドラゴンズは86勝40敗4引き分け、勝率6割8分3厘という驚異的な成績でリーグ制覇。この勝率を上回る年は一度もなく、これが竜の“史上最強”シーズンだったと言える。

 伝説の日本一、といっても56年も前のこと。今のファンにはなじみの薄いユニホーム。過去の写真を見ると、胸には「DRAGONS」と筆記体で書かれている。筆記体はその後の一つの定番となり、微妙に変化しながら今も球団旗などに受け継がれている。

 導入されるのはお盆明けの夏休み。セ・リーグ全球団で一斉に限定版を着る方向で調整が進んでおり、8月17日からの火、水、木曜日の3連戦と、翌週24日からの火、水、木曜日の3連戦の予定。中日はどちらも巨人が相手。舞台は17日からはナゴヤドーム、24日からは東京ドームだ。

 ゴールデンカードになりそうだ。8月下旬のこの巨人との6試合を終えると、直接対決は9月の3連戦を残すのみだ。ペナントレースの行方を大きく左右しそうな夏の陣。縁起のいいユニホームがきっと竜を後押ししてくれる。 (生駒泰大)

 

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