海上保安庁の観閲式が29日に東京湾で行われ、テロ対策を目的に組織され、これまで詳しい任務の内容などが明らかにされていなかった「特殊警備隊」の訓練が、初めて公開されました。
観閲式は、海の治安を守る海上保安庁の任務を理解してもらおうと、毎年羽田沖の東京湾で行われています。ことしは全国から巡視船艇28隻、航空機14機が参加し、前原国土交通大臣と鈴木海上保安庁長官の観閲を受けました。このあとの総合訓練では、海上保安庁でテロ対策などに当たる「特殊警備隊」が、密輸の容疑船を取り締まる訓練が初めて公開されました。「特殊警備隊」は海上でのテロ対策を目的に平成8年に組織され、これまで北朝鮮の不審船事件などにも派遣された実績がありますが、詳しい任務の内容などは明らかにされていませんでした。訓練では、銃で武装した隊員がヘリコプターからロープを使って船に滑り降り、容疑者を制圧しました。海上保安庁は、北朝鮮貨物検査法の成立で今後検査を実施する主体となるほか、韓国の哨戒艦の沈没事件を受け、日本の周辺海域で警戒を強めていて、招待されたおよそ4000人は緊迫感ある訓練の様子を見守っていました。