次なるノルマを課されたT‐岡田はティー打撃に汗を流す=スカイマーク(撮影・松井愛子)
オリックス・岡田彰布監督(52)が28日、横浜から帰阪し、売り出し中の4番T‐岡田外野手(22)に対してオールスター出場指令を出した。指揮官発案の登録名も徐々に浸透してきたが、全国区へと大ブレークするにはあとひと押し。このままガンガン打って、夢舞台へ。それが願いだ。
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23日の巨人戦に左足首ねんざから復帰して以来、4番を務める若き大砲候補のT‐岡田。この4試合すべてに打点を挙げるなど15打数9安打9打点、2本塁打の活躍ぶり。ついに目覚めの時を迎えた“ナニワのゴジラ”に指揮官も目を細めるばかり。ノルマとして課していた30発も「行けるやろう」と問題視していない。それどころか、次なるステップとして球宴出場を新たな目標に掲げた。
「そら出たら自信になるからな。特に1回目はなあ。オレの時(80年)はまだ王さんとかおった。確か小林(繁)さんの代打で出てホームラン打ったんちゃうかなあ」
自身が初出場したルーキー時代と重ね合わせながら、球界を代表するスラッガーへ上り詰めるために球宴の大舞台を目指すことの大切さを説いた。
これに対して、この日もスカイマークでの指名練習で汗を流したT‐岡田は「オールスターなんて実感ないです。テレビでしか見てなかった。候補になるなんて思ってもなかった」と目を丸くした。
指揮官が高く評価する打撃。それまでの足を上げる打法からノーステップに改造し、確実性が増した。その飛距離はパの強打者にもひけを取らない。「ホームラン競争に出てみたいですね」と目を輝かせる背番号55。現在、打率・272、10本塁打、25打点。夢舞台を目指して、これからも打ちまくる。
(2010年5月28日)