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2010年01月31日

 本県の冬の味覚として人気の高い金フグ(シロサバフグ)。近年、日向灘の海水温の上昇に伴い、金フグに似て体全体が有毒のドクサバフグが生息数を拡大している。

 2008年に、宮崎市内で釣ったドクサバフグを食べた3人が食中毒になって以降、県は川南、都農町などを中心に昔から食べられていた金フグの肝臓の取り扱い規制を強化。これまで、肝臓付きの金フグに舌鼓を打ってきた住民たちに、困惑がじわじわと広がっている。

 すべてのフグの肝臓は1983(昭和58)年、食品衛生法により販売や提供が禁止されている。しかし、川南、都農町などでは金フグの肝臓は「毒がない」として昔から食べられており、「これがないと金フグを食べる意味がない」と言われるほどだという。

 一方、よく似たドクサバフグはどの部位も食べられない。宮崎大学農学部水産科学講座の岩槻幸雄教授によると、ドクサバフグは南方系の魚。岩槻教授は「海水温の上昇で日向灘にも現れるようになった。今後はより生息数が拡大する可能性がある」と語る。

【写真】本県の冬の味覚として食べられる金フグ(上)、猛毒のドクサバフグ=県食品衛生協会「ふぐ処理師読本」から


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