哨戒艦沈没:北朝鮮、「米軍誤爆説」主張するも…(上)

各国からの「証拠提示」要求に対応できず

北朝鮮国防委、史上初めて外信記者会見で「捏造」主張

 北朝鮮が、哨戒艦「天安」沈没原因をめぐる調査結果の発表後、対北糾弾声明を発表した国家に駐在する外交官を動員して、「われわれは潔白だ」と主張したものの、「北朝鮮の仕業ではないという証拠を示せ」という要求に対応できず、恥をかいたことが28日分かった。政府関係筋は同日、「北朝鮮は在外公館の外交官や武官を通じて、駐在国の政府に対し自身の潔白を主張している。北朝鮮の釈明に接した国家のうち一部が、北朝鮮のこうした行動を韓国政府に伝えてきた」と話した。北朝鮮は公にならないよう慎重に釈明作業を試みたが、該当国家が韓国政府に北朝鮮の動向を伝えてきたため、機密維持にも失敗した格好だ。

 北朝鮮の外交官らは、魚雷攻撃という合同調査団の調査結果に反論する簡単なメモを持って釈明に訪れるほか、韓国政界の一部やインターネットで広まっている「米軍誤爆説」、「米軍潜水艦との衝突説」をそのまま繰り返し主張していることが分かった。ところが、北朝鮮による根拠なき釈明に接した一部国家が、「韓国が事件を捏造(ねつぞう)した証拠や、北朝鮮の仕業ではないという証拠を提示してほしい」と要求したのに対し、北朝鮮は証拠を提示できなかったという。外交関係者は「準備もきちんとしないまま単に潔白を主張しているが、相手国からの証拠提示の要求に、北朝鮮が十分に対応できずにいる」と話した。

 北朝鮮は南北双方と国交を結んでいる一部のヨーロッパ国家はもちろん、アフリカや東南アジアの非同盟諸国を中心にこうした釈明作業に乗り出しているが、インドをはじめとする主要非同盟諸国までもが対北非難声明を発表するなど、極めて厳しい立場に置かれている。

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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