平均13歳ユニット新堂冬樹氏プロデュース

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　「黒い太陽」「引き出しの中のラブレター」などのベストセラーで知られる“ガングロ作家”新堂冬樹氏が、平均年齢１３歳の５人組ガールズユニット「Ａｓｓａｓｓｉｎ（アサシン）」をプロデュースすることが２８日、明らかになった。ヘリを飛ばしてド派手なプロモーションビデオ（ＰＶ）撮影を行った同氏は「アイドルは飽和状態。たるんだ世の中に“本物”を解き放つ」と意気込んでいる。

　ＡＫＢ４８、ハロプロ、アイドリングなどが活躍するアイドル戦国時代に、ヒットメーカーの新堂氏が「待った」をかけた。「アイドルは飽和状態。今こそ、本物の歌とダンスで世の中に衝撃を与えるアーティスト路線の少女たちをプロデュースする」。年齢１３歳のユニット名は、暗殺者を意味する「アサシン」。幼い容姿を黒ずくめの衣装に包んだハード路線で、パンチのある歌とキレのいいダンスが持ち味だ。同氏は「たるんだ世の中に、美しき弾丸たちを解き放ちます」と意気込んでいる。

　アサシンは、１６歳のボーカルＲｅｉｎａを中心に、Ｓｈｉｉｋａ（１３）ｙｕｍｅｋａ（１２）Ｋｙｏｋａ（１２）Ｎａｎａ（１２）のダンスパフォーマーで構成する５人組。ダンスのジュニア大会優勝者ら実力派ぞろいだ。デビュー曲「ＳＥＴＳＵＮＡ☆思春期」は新堂氏が作詞。ビートの利いたダンサンブルな曲で、夢を追う少女の気持ちを歌詞にしている。

　３年前に芸能プロダクション「新堂プロ」を設立し女優育成に取り組んできた新堂氏だが、音楽業界に初進出する彼女たちに愛情もひとしお。コワモテなルックスとガールズのミスマッチにも「まだ幼いけど、みんな実力と根性を備えた子たちです」と、かわいくて仕方がない様子。都内のヘリポートで行ったＰＶ撮影は総費用１０００万円のド派手版。メンバーたちも、十数回に及ぶダンスをキレを失わずにやり遂げ、期待に応えた。求めるハードルは高く、メンバーチェンジもしていくという。

　メンバーたちは新堂氏について「最初は『黒い』『怖そう』って思ったけど、私たちのことを第一に考えて守ってくれる。すごく優しい」と信頼を寄せる。Ｒｅｉｎａは「すごい撮影を体験できて興奮しています。これからが勝負。この世代で、これだけ歌って踊れるのは私たちだけ。これだけは負けません」。メンバー全員で「最強のパフォーマンスをお見せします」と胸を張っている。

　［2010年5月29日7時57分　紙面から］