岩国基地 新滑走路の運用開始
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岩国基地 新滑走路の運用開始

5月29日 18時26分

山口県岩国市のアメリカ軍岩国基地で、周辺の騒音を軽減するために建設された新しい滑走路の運用が29日から始まりました。

岩国基地では騒音を減らすため、滑走路を1キロ沖合に移設する事業を防衛省が総事業費およそ2500億円をかけて進め、29日から運用が始まりました。29日は日米両政府やアメリカ軍の関係者、それに地元の岩国市の代表らが出席して式典が開かれました。この中で、アメリカのルース駐日大使は「日米同盟の強さを、このような事業を通して確認することができ、うれしく思います。岩国基地が担う役割は今後も大きいものになる」とあいさつし、岩国市の福田良彦市長は「この事業の完成に立ち会えてとてもうれしい。完成に貢献した人たちにあらためて感謝したい」と述べました。このあと、基地周辺の海およそ213ヘクタールを埋め立てて造られた長さ2440メートルの新しい滑走路には、アメリカ軍の戦闘機と海上自衛隊岩国基地の航空機が着陸しました。岩国基地には、在日アメリカ軍の再編で沖縄の普天間基地から空中給油機部隊が移転するほか、神奈川県の厚木基地からも空母艦載機59機が移転する計画になっています。このため、地元では新しい滑走路ができても騒音被害はさらに悪化するのではないかと心配する声があり、移転の差し止めを求める裁判も起こされています。