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【衝撃事件の核心】空港の指紋認証すり抜け…ジャパンマネー目指す韓国人ホステスらの驚愕の裏技 (2/5ページ)
このニュースのトピックス:衝撃事件の核心
だが、昨年末には、周囲で続く不法在留者の摘発が怖くなり、同じ方法で入国したホステスとともに東京入管に出頭。女の供述などを基にソウル地方警察庁国際犯罪捜査隊は今月6日、旅券法違反容疑などで、ブローカーの男(43)を逮捕したと発表した。中国に逃走した男2人を指名手配するとともに、女を含めた顧客や仲介者17人を在宅で立件した。
捜査の過程で、ブローカーの男らは2008(平成20)年1月から09年5月にかけ、ホステスら13人の顧客から約2億ウォン(約1440万円)を稼ぎだし、女を含む8人が同じ方法でやすやすと日本の空港の指紋認証システムをすり抜けていた実態が明らかになった。
市販の接着剤があれば即完成…周到に手を冷やし
ブローカーの男の仲間が考え出した手口は、拍子抜けするほど単純なものだった。
使うのは文具店で市販されている接着剤だ。これを偽造パスポートの名義人である本来の持ち主の指に塗り、乾いたところではがすと、指紋が写った薄い膜ができる。その後、接着剤代わりにシリコーンを顧客の指に塗ってこの膜をはり付けるだけだ。男は指紋の線がくっきりでるまで試行錯誤を重ねたという。
製作方法はいたって簡単だが、密入国に当たっては細心の注意が払われた。
顧客の指にはるのは、航空機に搭乗する1時間前。装着後、空港では、アイスクリームを握らせ、搭乗後は、冷たい水を頼んで手に持っているよう指示した。体温で接着剤製の膜が溶けないためだ。
さらに顧客本人には、中国行き航空券で出国手続きを取らせた後、空港内の免税区域のトイレで、日本行き航空券を持って待ち構えていた偽造パスポート名義人と航空券を取り換え、すり替わる。日本便に「要注意人物」が搭乗手続きをした場合、即座に日本の空港に連絡が行く体制が取られており、これを警戒しての対策だった。