発声障害を持つ元中津川市議の小池公夫さん(70)が代読による議会での発言を認めなかった同市議と市を相手取り1000万円の損害賠償を求めた訴訟で、第19回口頭弁論が26日岐阜地裁であり、原告側が意見陳述をして結審した。判決は9月22日の予定。
意見陳述で原告側弁護人は、パソコン機器の音声変換による発言を強要されたと主張。「(がんで声帯を切除後)一度も議会で一般質問を認められず、代読による発言を求めた自己決定権や表現の自由などを侵害された」と訴えた。
小池さんは口頭弁論後の会見で「障害者だからといって議会から排斥されるのは心の底から怒りを感じる」と長女(37)の代読を通してコメントした。【三上剛輝】
毎日新聞 2010年5月27日 地方版