首相 福島大臣を罷免へ
K10047604511_1005282002_1005282008
最新ニュースはNHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

首相 福島大臣を罷免へ

5月28日 19時37分

鳩山総理大臣は、アメリカ軍普天間基地の移設問題をめぐり、社民党党首の福島消費者・少子化担当大臣が、沖縄県名護市辺野古への移設は認められないとして、政府方針への閣議での署名に応じない姿勢を変えなかったことから、福島大臣を罷免することになりました。

普天間基地の移設問題で、日米両政府は、沖縄県名護市辺野古に滑走路を建設するとともに、アメリカ軍が行っている訓練の沖縄県外への移転を拡充し、移転先として鹿児島県徳之島の活用も検討するなどとした共同声明を発表しました。これを受けて、鳩山総理大臣は、与党3党の党首が出席する基本政策閣僚委員会に続いて、福島消費者・少子化担当大臣と個別に会談し、共同声明に基づいた政府方針に反対している福島大臣に対し、閣議で署名をするよう求めましたが、福島大臣は「名護市辺野古への移設は認められない。閣議では署名しない」と述べました。このため鳩山総理大臣は、福島大臣が政府方針への閣議での署名に応じない姿勢を変えなかったことから、福島大臣を罷免することになりました。社民党は、閣議を前に開いた両院議員懇談会で、政府方針に対し、署名を求められた場合は、福島大臣が応じない方針を決めていましたが、鳩山総理大臣としては、政府の姿勢を明確にするためにも、署名を求めることが必要で、福島大臣の罷免はやむをえないという判断に至ったものとみられます。