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【高槻・殺人死体遺棄1カ月】「子供と再会」夢断たれ 友人ら「犯人許せない」 (2/3ページ)
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2人が、長野県の工場で知り合った津由子さんに大阪府松原市の雇用促進住宅を紹介されたのは昨年1〜2月ごろ。「仕事がないなら、私のところで一緒に住んだらどう?」。津由子さんは長野や愛知の工場を転々とした後、派遣切りに遭い、昨年1月から雇用促進住宅で暮らしていた。
入居したばかりで暖房器具のない2人に、津由子さんは「夜は寒いでしょ。うちの部屋においで」と声をかけ、春まで一緒に暮らした。「1人だと落ち込んじゃうからね。お互い支え合っていこうね」。一緒にこたつに入り、津由子さんは2人に笑いかけたという。
仕事については「いつ切られるか分からないから派遣は嫌。人が人の首を切って、ものみたいにほうり出すなんてよくないよね」と話すこともあった。
手先が器用で、ビーズでアクセサリーを作るのが趣味だった。カラオケが大好きで、チェッカーズの「涙のリクエスト」や演歌、故郷の民謡などを楽しそうに歌っていた。
カメラも趣味で、自分で撮影した子供の写真をパソコンに保存していた。昨年春、インターネットを契約して、オンラインゲームを楽しんでいた。このゲームの中で、後に養子縁組する大阪府豊能町の夫婦と知り合い、自宅に誘われた。
この夫婦が今年1月20日、津由子さんを車で迎えに来た際、「住み込みの仕事が見つかった」とうれしそうに周囲に話し、雇用促進住宅を去った。