31日に初の日中閣僚級協議 「食の安全」テーマに新設日中両政府は「食の安全」をテーマに新設する閣僚級定期協議の初会合を、今月31日に都内で開くことで合意した。中国製ギョーザ中毒事件で高まった消費者の中国食品に対する不安解消が狙い。相手国の食品関連施設への相互立ち入り検査容認を明記した「食品安全推進イニシアチブに関する覚書」に署名する。複数の日中外交筋が27日、明らかにした。 鳩山由紀夫首相が昨年10月の日中首脳会談で提唱した食品安全分野での協力の一環。中国の海洋調査船による海上保安庁の測量船追跡など東シナ海をめぐる日中間の緊張が高まる中、両政府は「ムード改善につながる成果」としてアピールする考えだ。 外交筋によると、閣僚級協議は来日する温家宝・中国首相と鳩山首相との会談と並行して実施。日本側から長妻昭厚生労働相、中国側からは国家品質監督検査検疫総局の王勇総局長らが出席し終了後、官邸で覚書に署名する。 両政府は今後、協議を年1回ペースで開催し連携を強化していく方針。次回は来年、中国で開かれる見通しだ。 【共同通信】
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