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[ICON]Joe's Labo

Joe's Labo

城繁幸

コンサルタント、著述家。株式会社ジョーズ・ラボ代表取締役。
jo shigeyuki (joshigeyuki) on Twitter

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ゴネても失うモノの無い社民党

議員数12名の社民党が、連立政権をひっかきまわしている。内輪では色々揉めているようだが、少なくとも党首はまったく妥協する気はないようだ。

ところで、社民党のような末期政党が、一切妥協せずに意固地になるのは、党の運営上はとても合理的だ。もはや無党派層への支持拡大など望むべくもない以上、古くからの支持者だけにサービスしたほうが確実に票が稼げるからだ。このことは、連立入りして総理ポストまでもらう代わりに「自衛隊も安保も容認」など大きく路線転換し結果的に支持基盤を激減させた社会党時代に身を持って学んでいる。おいそれと妥協はしないだろう。

同じことは共産党についても言える。偏差値エリート揃いの彼ら全員が本気で“階級闘争”なんて信じちゃっているとはとても思えない。といって今さら規制緩和や雇用流動化なんて言い出したら「今までの言説は何だったのか」と赤旗定期購読者からお叱りを受けるだろうから、惰性でやっているだけだろう。もはや宗教に近いと言っているのは、そういう柔軟性にかける点である。(というか共産党はもともと大企業主導の終身雇用に否定的だったのだが)

いずれも先の無い政党なので、今ある資源(=高齢の党員)を大切に使いましょうというエコロジーな党運営と言える。

ついでに言うと、歴史は浅いが、国民新党も同じく後ろ向きな政党だ。彼らの場合はシンパではなく全国郵便局長会という圧力団体だが、彼らの歓心を繋ぎとめるだけの政策を今後も提言し続けるだろう。

以上のような理由から、上記の三政党については、僕はまったく評価していない。彼らは問題を解決できないし、最初からする気もないだろう。

考えてみれば、こういう「ごねちゃった方がトク」だと分かっているロビー団体をよりによって2つも身内に抱え込んでしまった鳩山政権というのは、最初から失敗することが約束されていたようなものだろう。このまま行けば参院選でタッグパートナーの交代劇があるだろうけど、組むなら、お得意様じゃなしに課題解決を指向しているまっとうな政党と組んでいただきたい。
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