新小児科医のつぶやき

2010-05-24 口蹄疫問題・番外編2

今日はあくまでも番外編です。口蹄疫に対する対策は、5/21付赤松農林水産大臣記者会見概要にある赤松大臣発言にあるように、

もう早く殺処分をして、早く埋却をして、消毒を徹底させると、これしか、実はないわけで

この事は最初から判っていたことで、平成16年12月1日付「口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針」に、

本病が発生した場合にはその被害を最小限にくい止めることが基本となる。このため、国内で発生した際には、国際的な本病清浄国の防疫原則に則り、殺処分により本病の撲滅を図り、常在化を防止する対策を実施することが重要である。

この殺処分なんですが防疫指針には埋却がセットになっています。殺処分を行なえば直ちに埋却するのが口蹄疫対策の基本の「き」と言う表現をしても差し支えないかと思われます。殺処分を誰が行なえるかの問題についてomizo様からコメントを頂いておますが、正直なところ本当は「どうだ」について自信をもった解釈が出来ないので、この問題は保留とさせて頂きます。

今日考えたいのは埋却地の問題です。埋めるところが無いと殺処分もできない関係があると理解しても良さそうだからです。欧米では原則として自分の農場に埋めるそうです。日本でも牛を飼っているぐらいですから、それぐらいの農場はあるだろうと思われそうですが、日本の農場は欧米よりかなり狭いのが一般的だそうです。

これは欧米の農場が牛に牧草を食べさせて肥育するのが原則であるのに較べて、日本は配合飼料で肥育するからだと言われています。牧草で肥育するのであれば、牛1頭当たりに必要な牧草地の確保が必要ですが、配合飼料を用いれば、かなり狭い面積で飼育できるからだと言われています。

それでも牛はまだ埋却できる農場がある程度は確保できるかもしれませんが、養豚場になれば条件は遥かに厳しくなります。豚はそんなに広々したところで飼うものでは無いからです。この埋却地について防疫指針では、

 患畜等の死体及び汚染物品は発生地(患畜等の所在する場所を含む。以下同じ。)において焼却、埋却又は消毒をすることを原則とするが、その数量、現地の地形等によって発生地で実施困難な場合は、適切な消毒の実施等病原体の拡散防止に万全を期しつつ、他の場所(化製場を含む。)に輸送し、焼却、埋却又は化製(疑似患畜に限る。)をする。

 このため、都道府県は、家畜の所有者が患畜等の死体及び汚染物品の処理が速やかに実施できるよう、あらかじめ市町村等と協議を行い、その処理方法を検討するとともに、焼却、埋却等の場所の確保に努めるよう指導及び助言を行うものとする。また、都道府県及び市町村は、関係機関及び関係団体と連携して、本病の集団発生等により多数の患畜等の死体及び汚染物品が生じる場合を想定し、焼却、埋却及び化製処理が可能な施設のリストアップ、発生時の相談窓口の確認及び事前説明並びに関係団体等が行う患畜等の死体等の運搬及び処理体制の整備についての指導・推進に努める。

原則は殺処分対象の牛や豚の保有者の土地としていますが、やむを得ない場合は他の場所に埋却しても良いとなっています。また埋却地の選定については、都道府県がリーダーシップを取るとしています。殺処分対象の牛や豚を移動させることは感染の拡大の危険性も増しますから、これについても都道府県がリーダーシップを取って防疫対策に万全を期してくれぐらいに解釈できます。

ここで問題になるのは、殺処分・埋却が所有者の土地内で行なえればまだしもなんですが、他の土地に移動埋却するとなれば、これはどこでもと言うわけにはいきません。当たり前ですが、すべての土地には所有者がおり、所有者の了解がないと埋却どころか進入さえできません。防疫指針には、

焼却又は埋却をする場所の選定に当たっては、所有者及び関係者と事前に十分協議する。埋却の場合は、地質、地下水の高低、水源との関係、臭気対策等を関係機関と協議する。焼却の場合は、火災予防に留意し、消防署等と協議する。

いかに非常時と言えども、土地所有者としては本音では、殺処分された牛や豚を自分の土地に埋められるのは余り歓迎できないかと思われます。埋却地として提供するにしても、当たり前ですが補償の問題は出てきます。それと、そもそも土地がそんなにあるわけではありません。趣味で里山によく登りますが、いつも感心するのは平地は見事に利用し尽くされている事です。

住宅なり、田畑に余すところなく利用されています。そうなると埋却地を探すと言っても限定されます。さらに防疫指針にもありますが、地下水の問題もあります。空いている土地ならどこでも埋設地に出来るわけではなく、少し掘れば水が湧く様なところは不適だそうです。この少し掘れば水が湧くような土地は他の用途にも不適な事が多いので、埋却地として使えそうと考えても、実際はなかなか使えないことも多いと考えられます。


では殺処分(含む埋却)が実際にはどうなっていたかのデータが、農林水産省の宮崎県における口蹄疫の発生事例の防疫措置の状況にあります。ここから赤松大臣が外遊から帰国されるまでの殺処分対象数と殺処分済の数をグラフにして見ます。

殺処分対象数を見れば5/4から急増しているのが判ると思います。赤松大臣は衆議院農林水産委員会で

    特に6日7日からは、ま、増えだしたと、いう事実はございます。

この「増えだした」の主語は擬似症例数の事かもしれませんが、防疫の要である殺処分対象数は5/4から急激に増えているのがわかります。数が増えれば殺処分作業が急増するので、現地宮崎の負担は大きくなるのは当然の事です。では宮崎の殺処分が順調に進んでいたかと言うと、赤松大臣が帰国した5/8時点で殺処分対象数が6万頭を超えているにも関らず、1万頭弱に留まっています。

さらに言えば赤松大臣が「増えだした」として5/6以降は殺処分が進んでいません。これは現地宮崎がGWで休んでいたとは考えられるはずもなく、殺処分を行ないたくても行なえない状態を呈していたと考えるのが妥当です。他にも原因はあるとは思いますが、一番大きな問題は上述した埋却地問題があると考えています。

では赤松大臣が外遊に出発した4/30まではどうであったかです。

殺処分は口蹄疫感染が判明してから原則は72時間以内とされます。そのため殺処分対象数と殺処分済の数は若干ずれるのですが、たとえば4/27時点の殺処分対象数は1108頭で、2日後の4/29時点の殺処分済の数は871頭です。気持ち遅れ気味ですが、なんとか殺処分を進行させています。ところが4/28には殺処分対象数が2888頭に急増し、2日後の赤松大臣外遊時の処分済み数は前日と変わらず871頭であり、翌日の5/1になっても1196頭に留まっています。

さらにですが赤松大臣が外遊に出発した4/30には殺処分対象数は4397頭にまた増えています。赤松大臣は4/28時点の殺処分対象数の処分が、順調に進んでいない情報を当然受け取っていたはずです。順調に進んでいない上に外遊に出発する4/30時点にはさらに殺処分対象数が急増している情報もまた受け取っていたはずです。

埋却地問題は4/28付宮崎日日新聞にも取り上げられています。

 県は27日までに、都農、川南町での口蹄(こうてい)疫感染・感染疑い1〜6例目の牛や豚の殺処分と埋却を終えた。しかし、終息の兆しが見えない中、今後拡大した場合の埋却場所の確保に頭を悩ませる。一方、埋却地近くの住民からは、環境への影響について不安の声も上がっている。

 計186頭を殺処分した2〜3例目の埋却地は当初予定していた場所を掘削した際、地下水が漏れたことで用地を再選定した。幅と深さが3〜4メートル、長さ60メートルの穴を3カ所掘り、消毒用の消石灰とともに処分。家畜伝染病予防法に基づいて、1メートル以上の盛り土でふたをした。

 7例目農場は飼育頭数が725頭と大規模。10年前の口蹄疫で同程度の705頭を処分した北海道のケースでは、本人の土地に長さ50メートルの穴を数本掘削。作業は4日間で延べ700人近くを動員した。「周辺住民の理解や人員の確保で苦労があったが、宮崎は周囲に人家や牛舎が多いようなので、土地の選定が大変だろう」と道畜産振興課。

4/28時点でも埋却地の選定に相当苦慮していた様子が窺えます。埋却地の選定の困難さは、

  1. そもそも適当な空き地が少ない
  2. 空き地であっても掘れば水が出るところは埋却に適さない
  3. 殺処分対象動物を長距離移動させたくない
  4. 個人所有の土地なら補償問題、県有地であっても周辺住民の同意(根回し)が必要

引用では省略しましたが、自衛隊基地への埋却要請もこの時点で検討と伝えています。ここで寄り道ですが、埋却地問題はともかく自衛隊への出動要請は5/1に行なわれ、即座に行動に移り、5/2から本格的に活動が開始されています。自衛隊の活動がどうなっているかの情報も乱れ飛んでいましたが、これは防衛省HPで確認できます。

それとこの記事から埋却地に必要な土地の広さを推測できます。北海道のケースが紹介されていますが、牛725頭(及びその他の汚染物質)を埋却するのに、

    長さ50メートルの穴を数本掘削

幅は宮崎のケースを参考にすると「3〜4メートル」のようですから、穴の間隔も考慮し、さらの穴の周囲にも空き地(掘削した土砂を置くスペース、搬入路、作業スペース)が必要ですから、ざっと100メートル四方は最低限必要じゃないかと考えられます。現実にはもっと広くて、牛700〜1000頭分あたりで小学校の運動場ぐらいの広さは必要そうに思われます。

豚は牛よりかなり小さいですから、これより効率よく埋却できるとしても、豚の数は多いですから埋却地に行き詰っても不思議は無さそうです。牛だけでも4/30時点で2069頭ですから、埋却地を探すのに現地宮崎が困窮していても不思議ありません。これが赤松大臣が衆議院農林水産委員会で

    一定の範囲の中で、え〜、何とか封じ込めることが、いま、できていると

こう表現した4/30から5/5までの状況をグラフに示してみます。

急増する殺処分対象数の増加に、処分がまったく追いついていない事がはっきりわかります。この情報も当然ですが赤松大臣は十二分に知る立場であったのは間違いありません。こういう事態は口蹄疫対策の基本中の基本であり、赤松大臣自らが仰られる、

    もう早く殺処分をして、早く埋却をして、消毒を徹底させると、これしか、実はないわけで

これが出来ていない状況を明確に示すデータになります。出来ていないどころか、殺処分に現地宮崎が完全に行き詰っている状態を示していると考えられます。今日は埋却地に出来るだけ絞ろうと思っていますが、こういう事情が背景にあると考えれば、天漢日乗様のところにある2ch情報が信憑性を帯びてきます。

    たくさん、要望はあるけど一番は国有地の使用許可です!
    金額をいくらとかそれより・・・
    埋葬場所を使っていいかどうかの許可さえ「検討」では全く話し合った意味がないでしょう。
    殺処分の人手が揃っても埋葬場所がないんです!
    埋葬場所が決まらないことで全ての作業が滞り、人的、経済的に無駄なエネルギーが消費されています。
    それは、大臣が一番わかっていることなのに「検討」って・・・・
    検討なら宮崎現地入りまでに情報は伝わっているのだから十分できたはず。
    それを現地にきてまで、そんな事を言うのは・・・・使わせないつもり。
    そういう風にしか考えられません。

これは5/10に赤松大臣が宮崎入りした時の反応のひとつです。国有地使用問題も良く見えない問題なのですが、あくまでも「どうやら」レベルですが、5/10以前にも宮崎県から国に打診はあったようです。そこで宮崎県が希望した土地と国が提示した土地にギャップがあったらしいとされます。簡単に言うと宮崎県が希望した埋却候補地に国が難色を示し、代わりに国が提示した土地に宮崎県が難色を示した関係です。

上述した通り、埋却候補地はそもそも限られており、その中でも利用価値の高そうな国有地は、出来れば埋却地にしたくない思惑があったと勘ぐられそうな経緯です。もちろん現時点では真相は不明です。そういう事情があったにせよ、逼迫した埋却地問題に対し、有効な処方箋を赤松大臣が提示しなかった可能性は高いと推測されます。

簡単に言うと赤松大臣は現地宮崎の実情にかなり疎かった可能性を示唆します。しかし赤松大臣は衆議院農林水産委員会でこうも述べられています。

    こういう場合にはこういう形で行こう、と、え〜、あるいは山田副大臣には、現地でその前に、私は、まあ、いるときですけれども、行って貰おう、あるいは、あ〜、対策本部がこうなったときにはこういう形でやってほしい、え〜、あるいは、え〜、昨日出た、これは黒だった、これは白だったということは随時連絡取りながらやっておりまして

外遊中にも連絡はキチンと取って、実情は日本に居る時と同様に把握していたとしています。その上で、

    まあ、そのことについて、え〜、私が一人いなかったからと言って、え〜、いささかも支障があった、そういう風には理解をしておりません。

データは赤松大臣外遊時には殺処分の遂行に明らかに支障を来たしています。確かに殺処分は防疫指針によると都道府県知事が主導するとなっていますが、都道府県知事とて万能ではありません。殺処分対象数が余りに増えすぎて、赤松大臣外遊時には既に対策は宮崎県では対応しきれなくなっていたと考えるのが妥当かと思われます。

そうなると次の問題は宮崎県が国に事態が逼迫している事をどれだけ伝えていたかになります。これがなかなか確たるソースが無いのですが、4/30付宮崎日日新聞にこうあります。

 山田正彦農林水産副大臣は29日、県庁を訪れ、口蹄疫問題の対策について東国原知事と意見を交わした。知事は「感染経路の解明は国にしかできないので、しっかりお願いしたい」などと求めた。

記事の中には埋却地問題は出ていませんが、経緯からするとこの時に埋却地問題についても副大臣に伝えたと考えるのが妥当と思われます。もちろん具体的にどう伝え、どう山田副大臣が答えたかは不明です。あくまでもちなみにですが、前回の2000年の時の殺処分の進行が厚労省資料にあります。

宮崎の殺処分対象数は35頭ですべて翌日に処分が完了しています。北海道は705頭ですが、これは頭数も多いせいか処分完了まで5日かかっています。2000年を教訓にして殺処分の速度を上げたとしても、4/30時点で残っている殺処分対象数が牛で2069頭、豚で1427頭は緊急事態と判断できなかったのでしょうか。4/30外遊出発時点から、赤松大臣が「何とか封じ込めることが、いま、できていると」した5/5までの推移を示します。

月日 合計
残処分数
処分対象数 処分済数 残処分数 処分対象数 処分済数 残処分数
4月30日 2452 383 2069 1915 488 1427 3496
5月1日 2452 708 1744 5743 488 5255 6999
5月2日 2876 708 2168 6042 488 6042 8210
5月3日 2913 708 2205 6042 488 6042 8247
5月4日 2913 712 2201 24799 1917 22882 25083
5月5日 2913 712 2201 31012 6119 24893 27094

5/5時点で牛の残処分数だけでも2000年の3倍以上に達し、牛より埋設地に困るであろうと推測される豚は2万5000頭近くに達しています。2000年の牛700頭だけでも処分にやや手間取ったというのに、オーダーが牛で千頭単位になり、さらに豚が万頭単位のオーダーで増えているのは、この時点で十分に非常事態と考えられます。

5/5まで待たなくとも4/30時点で緊急事態であると判断するのに十分なデータが出ているとも言えます。後出しジャンケンではないかの意見もあるかもしれませんが、4/30時点でも終息傾向を示しているとは判断しがたく、また現地宮崎の処理能力が限界に来ているとの判断は、データから判断するのは難しくないと考えます。防疫指針を超えた事態の発生です。

口蹄疫もガイドラインと言うべき防疫指針は作られています。しかしガイドラインが常に有効とは限りません。我々医療者も新型インフルエンザの時にガイドラインで痛い目にあいました。事態は時にガイドラインを越える事があるのが緊急事態の一つの側面です。ガイドラインを超える新たな事態が展開した時にどう対応するかが政治が真価を発揮する時です。

私が今日提示したデータ程度は赤松大臣はリアルタイムで報告されていたはずです。また今日行なった程度のデータ処理は優秀な官僚がいますから、赤松大臣に提示されていたはずです。データの解釈に疑問があれば、その解釈の説明も容易に入手できたはずです。それでも国の出番は赤松大臣外遊後で十分と判断していたかの批判は自然に起こります。


これは赤松大臣に必ずしも口蹄疫の専門家である事を要求するものではありません。農水大臣であっても、農水分野のすべての事柄の専門家であることを要求されないからです。肝心なのは事態に対する把握力と判断力の問題です。口蹄疫に対する基本的な知識を得る事は容易のはずです。またデータの読み方について専門家の意見を聞くのは容易な立場でもあります。

意見を聞いて判断し決断するのが大臣の立場です。それも責任を持って判断するのが大臣の立場です。また決断したからには、その結果責任を問われるのも政治家である大臣になります。結果責任を問われるからこそ、最悪の事態まで計算に入れて判断するのが政治家であり、大臣でもあります。どこまで外遊前に熟慮し、外遊中も判断したかは嫌でも問われます。


もう一つ、これは政治の部分になりますが、赤松大臣が事態を重視して外遊を中止し、GW中も陣頭指揮を行なっていたら、もっと小規模に口蹄疫が終息していたかどうかは誰にもわかりません。これは赤松大臣の能力の問題がどうかもありますが、今回の口蹄疫ウイルスの感染力が10年前とは桁違いらしいというのがあるからです。

ただ結果は同じであっても全力を尽くして防ぎきれなかったのと、不十分な努力で感染が蔓延したのでは結果責任に対する見方が変わります。不十分な努力としか感じられなかったら、永遠に「ちゃんとやれば違ったはずだ」の印象が残ります。

それでも農水大臣は赤松氏です。初動時の判断の甘さは幾らでも掘り起こせますし、結果として現在状態の深刻さは説明も不要です。それでも事態は現在でも進行中であり、被害は拡大傾向を示しています。どう弁明したところで結果責任は逃れようがありませんから、せめて今からでも挽回に尽くされる事を願ってやみません。

それが宮崎県民だけではなく、日本国民の願いである事を知って欲しいところです。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/24 09:14 農大用地だめなら、次。
現実案。

焼却処分かな。
ともあれ、さっさとしないと、Σですので。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/24 09:16 って、俺が言うことかいな。w

安月給の身の上で。w

YosyanYosyan 2010/05/24 09:52  >ともあれ、さっさとしないと

農水大臣曰く、農林水産省は、

 >我が省は、開かれた農水省、そして、何でも早くやる省

こう明言されていますから、次の俊敏な動きに期待しましょう。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/24 11:02 情報伝える時は、ピンポイントで。
輻輳おこしますから。w

10年ドロッポ10年ドロッポ 2010/05/24 11:06 >ただ結果は同じであっても全力を尽くして防ぎきれなかったのと、不十分な努力で感染が蔓延したのでは結果責任に対する見方が変わります。不十分な努力としか感じられなかったら、永遠に「ちゃんとやれば違ったはずだ」の印象が残ります。

臨床医であれば誰でも痛感するところでしょうね。まあ私はそういうのがイヤでドロッポしたんですがw

しかして我が農林水産大臣ドノにおかれては主治医のクセにまったく顔出さず臨終間際にようやく露骨にイヤそうにゴルフ焼けした顔でやって来て自己弁護とコベン&患者の悪口に終始してるようなものですからw。私でも訴訟起こすでしょうなあww。

TOMTOM 2010/05/24 11:39  その04/29に埋却地問題を相談された(であろう)山田副大臣は、昨日こんな事を仰っています。

種牛49頭延命、副大臣「認めぬ」 宮崎知事願い届かず
http://www.asahi.com/national/update/0523/TKY201005230215.html

===抜粋
東国原英夫知事が種牛49頭を特例で殺処分しないよう求める意向を示したことについて、山田正彦農林水産副大臣は23日、同県内で記者団に対し「(特例は)認められない」と述べた。(中略)[山田副大臣はこの49頭について「殺処分が終わっていないこと自体がおかしい」と指摘した(後略)
===

特例を認めるべきかどうかはさておき、豚も含めて待ち行列が長くてなかなか殺処分自体が進まない、という現状に対して、「終わっていないこと自体がおかしい」というご認識のようですよ。土地の事なんざ眼中ねぇ、て事かしらん。
 副大臣は長崎で牧場をご経営で、口蹄疫問題発生以前から外国からの種牛輸入推進派で、だから宮崎種牛の抹殺を狙っているんだとか何とか、いろいろ真偽不明なよからぬ噂まで流れ出しています。事実はどうなのか知るよしもありませんが、選挙というものを経なければならない政治家にとって、そういう噂を立てられること自体決してプラスにはならないでしょうから、御身のためにもホント
>今からでも挽回に尽くされる事を願ってやみません。
ですよね。

卵の名無し卵の名無し 2010/05/24 12:04 宮崎県と言えば古代遺跡の宝庫でもありますから埋却地の選定には国土省以外にも宮内庁や文科省埋蔵文化財保存関係機関との絡みも予想されてさらに難航しそうです。早く解決策が見つかればよいですが。
SF的には活火山噴火口への投入廃棄溶岩熱処理がよいでしょうが、技術的に不可能そうだしなにより火山国とはいえ狭い県内に活火山自体が無いでしょうから。狭い日本国ゆえの難問です。

Med_LawMed_Law 2010/05/24 12:21 申し訳ないけれど、「長年育てた牛が悲しそうな声を上げているのに殺されている」という農家のテレビ放映を見ると、人が牛肉食べるために育てて屠殺するときに同じ感情を抱いているのかという素朴な疑問が沸いてくる

学校で「いのちの食べ方」wドイツ映画)を見るべきだと思う

それはそうと、埋没じゃなく、海に捨ててくるという発想はないのだろうか?
海で魚が食べて、プランクトンが増えて、微生物が分解して、輪廻転生が続くと思ってしまうのだけれど・・・・
外遊を遊びという風潮は如何なものかとも思う

コントロールできない疫病に対して懸命にがんばってくれている人達に向ける言葉ではないものが紙面に踊っているのを見ると、お前は何者だ!?と怒りが込み上げます
財産権の処分もそんなに簡単なものではないということも、理解できないのだろうか?

予測を超えた事態について、予見可能かつ回避可能を言い出して処分を求めるのは、普段の医療過誤訴訟で文句を言う私としては、矛盾した主張になります

まだまだ事態は進行中です。大臣の批判する前に、ウイルスの媒介者となりかねなかった非常識なメディア関係者を袋叩きにする方が先でしょう。

uchitamauchitama 2010/05/24 12:37 赤松大臣に対して腹が立つのは、国会でのあのへらへらした笑顔での対応です。
顔がどうかではなく、しかるべき立場の人は、相手(農家)の立場を考え、たとえ演技であってももっと深刻な表情を繕うものです。それが仕事ですから。
民主党の大臣はみんな役不足という感じがします。
それでも、これまで散々裏切られ続けてきた自民党よりまだマシかな?

卵の名無し卵の名無し 2010/05/24 12:46 >育てて屠殺する
殺処分と屠殺は同じ行為であると、そう思います。私も通常の屠殺施設や人員を動員できないのかなとは思っていました。

>海に捨ててくるという発想はないのだろうか?
>海で魚が食べて、プランクトンが増えて、微生物が分解して、輪廻転生が続くと思ってしまうのだけれど・・・・
確かに、狂牛病のようなプリオン病ではありませんから、大型捕鯨船に積み込んで加熱しながら粉砕処理(コンクリートミキサーのような装置で)しつつ外洋に撒き餌ふうに広く流して処理するのは可能そうですね。噴火口投棄よりは実現性が高そうです。いったんコンテナへ詰めて港で保管しておけばよいし。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/24 12:55 現実案として、海とか検討可能なのか、よく分からないのですが。
土地ないのなら、宮崎は海あります。

ダメなのかな?

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/24 12:58 多分、検討項目としては、富栄養化でしょうか。
海洋学は全然詳しくないです。

nanasinanasi 2010/05/24 13:02 >uchitama殿

>民主党の大臣はみんな役不足という感じがします。

一応突っ込みますが、力不足or約者不足の間違いですよねww

nanasinanasi 2010/05/24 13:04 ↑訂正
×約者
○役者

卵の名無し卵の名無し 2010/05/24 13:08 核廃棄物の深海投棄もありましたから、深海マリアナ海溝や日本海溝直上でコンテナごと浸水投下すれば深海の水圧で圧壊粉砕処理されますね。口蹄疫ウイルス自体海中では海水汚染など問題になりませんし。
海洋国日本にあっては海洋投棄が最善のように思えてきました。

うらぶれ内科うらぶれ内科 2010/05/24 13:22 病牛専用の処理工場を作って、食肉として処理したらあかんのでしょうか。缶詰にしちゃうとかwww

卵の名無し卵の名無し 2010/05/24 13:27 >病牛専用の処理工場を作って
ペイしないと思います。病畜の工場への消毒密封搬送自体非常に高コストになるし。

YosyanYosyan 2010/05/24 13:39 口蹄疫ウイルスが海洋に大量に流入したらどうなるかはよくわからないそうです。少なくとも海水中に入れば死滅するというわけではなさそうです。どれぐらいの期間海水中で健在で、それが海岸に漂着してから再び感染を引き起こすかどうかも不明とされます。理由はそんな観察をやった事がないからだそうです。

海洋投棄の規模も数頭単位ではなく万頭単位ですから、やるのはかなりの冒険ではないかと思われます。

元法学部生元法学部生 2010/05/24 13:59 人獣共通感染症以外の患畜も食肉流通させないのは、残飯となって豚など当該感染症に感受性のある家畜の餌に廻る危険性を回避するという科学的合理性からも支持されているらしいですよ。
日本国の場合、そういった合理性がなくても接触呪術的にNGでしょうけど。

nyamajunyamaju 2010/05/24 14:05 埋葬場所なんか、
本当に政治主導で動いていればすぐにでも造れますよ。
ゴルフ場を買い上げるとか、
近隣の演習場に埋めるとか
やりようはあります。

元法学部生元法学部生 2010/05/24 14:15 >「長年育てた牛が悲しそうな声を上げているのに殺されている」という農家のテレビ放映を見ると、人が牛肉食べるために育てて屠殺するときに同じ感情を抱いているのかという素朴な疑問が沸いてくる

食肉処理で屠殺する場合には、自身の肥育技術が評価されて超高級牛肉として高額で売れるという喜びがありますが、殺処分では自分自身の技術等が評価の対象とならないので、感情の持ち方が変わるんじゃないですか?

いまだいまだ 2010/05/24 14:19 そもそも、全殺処分しかありえないという考え方自体が科学的ではありません。
欧米では外来伝染病であったために、検疫と全殺処分という方針で侵入を排除してきたという歴史的背景の上で、それが世界標準に拡大されたというのが実情でしょう。イギリスでの大流行の際には、全殺処分とワクチン利用による共生とが政治的課題として住民投票で選択されたという先例もあります。

大規模な全殺処分が現実的に施行困難であること、全殺処分により莫大な経済的損失が見込まれること(種牛問題なども含めて)、などを考えると、「法律で決まっているから」と硬直的に考えるのではなく、ワクチン利用による共生も視野に入れて検討するべきでしょう。口蹄疫清浄国でなくなるという懸念を口にする人もいますが、すでに短期間で清浄国に復帰することは困難な程度に感染は拡大しています。また、欧米とは違って、地理的にも口蹄疫の大発生地に近接している日本では、むしろこれまで大規模な口蹄疫発生がなかったことが幸運であって、今後も再び口蹄疫の大規模流行が別の生産地を直撃する可能性は否定できません。

これこそ政治的決断を要することであり、政治主導を標榜する現政権のとるべき態度だと愚考します。

参考URL
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/prion/pf116.htm

10年ドロッポ10年ドロッポ 2010/05/24 14:45 >申し訳ないけれど、「長年育てた牛が悲しそうな声を上げているのに殺されている」という農家のテレビ放映を見ると、人が牛肉食べるために育てて屠殺するときに同じ感情を抱いているのかという素朴な疑問が沸いてくる

私は幼少時小動物を大量虐殺した反動で現在は子供が蟻踏んだだけで怒るくらい殺生が嫌いですが、食べる為or餌であれば躊躇なくぶち殺せます。同じ事ではないかなあ…。

>それはそうと、埋没じゃなく、海に捨ててくるという発想はないのだろうか?

人間ですら、体重とほぼ同じだかそれ以上の重りつけないと腐敗ガスで浮上するらしいですよ、とレスしようとしましたが。

>大型捕鯨船に積み込んで加熱しながら粉砕処理(コンクリートミキサーのような装置で)しつつ外洋に撒き餌ふうに広く流して処理する

そりゃそうだw。丸のままなわけないやねw。
赤潮とかで大量死した養殖魚を飼料に廻したりはやってるから逆も構わんのでわ?って素人考えでは思いますが…。

卵の名無し卵の名無し 2010/05/24 14:52 >どれぐらいの期間海水中で健在で、それが海岸に漂着してから再び感染を引き起こすかどうかも不明
殺処分されるのは病畜だけではなくワクチン接種した健常畜が大部分ですからウイルスの絶対量自体少ないと見込めます。また深海に海流はありませんから(マリンスノー現象)圧壊後はそのまま沈深すると思われ、地殻活動が無い限り長期に深海にとどまることも期待できます。地上の空気感染に比べて海岸に漂着して海水感染が起こる確率は非常に小さいのではないでしょうか。

空気感染と言えばここ2,3日日本列島全体が強風に曝されたことの影響のほうが懸念されます。
>再び口蹄疫の大規模流行が別の生産地を直撃する可能性は否定できません。

清浄国を目標にするにしろしないにしろ大きな政治責任を伴う政治決断をするに残された時間はあまり多くないと懸念されます。

nyamajunyamaju 2010/05/24 15:45 口蹄疫のウィルスなんか6,70度もあれば蛋白変性起せるでしょうから
軽く加熱しつつ大きなミンサーですり潰し
貧栄養の黒潮のど真ん中で海水と攪拌投棄すれば
ほとんど影響を与えることなく海洋投棄できる気もしますね。
韓国が日本海で年1000万トン廃棄している屎尿に比べたら
微々たる影響かと。

問題はロンドン条約ですな。

tadano--rytadano--ry 2010/05/24 15:54 山田副大臣、種牛49頭「殺処分すべき」

・宮崎の口蹄疫(こうていえき)問題です。東国原知事が国に救済を求める考えを示していた宮崎牛の種牛49頭について、山田農林水産副大臣は23日、「殺処分すべき」と述べました。

 「(種牛)49頭については、処分しなきゃおかしいと思ってます。(赤松農水大臣に)相談する余地もない。直ちに殺処分」(口蹄疫現地対策チーム 山田農水副大臣)…以下略

http://hicbc.com/news/detail.asp?cl=j&id=4434962

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「こてっちゃん」エスフーズが宮崎県に義援金

 牛ホルモン「こてっちゃん」で知られる食肉加工販売会社「エスフーズ」(兵庫県西宮市)は24日、口蹄疫被害が広がる宮崎県に義援金として8千万円を寄付した。

 同社の平井博勝常務が宮崎県庁で東国原英夫知事に目録を贈呈。知事は「心から感謝する。この善意を農家の方々に直接配分できるようにしたい」と話した。

 義援金には同社の村上真之助社長が個人で寄付した3千万円も含まれる。平井常務は「日本の畜産全体の危機。できる限りのことをしたかった」としている。[2010年05月24日 13:08]

http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20100524045.html
http://www.sfoods.co.jp/investor/pdf/index/press94.pdf

宣伝目的もあるでしょうが、ちょっといい話ですね。でも決算報告見たら、ここ結構な優良企業ですね。株買おうかと真剣に考えてます。

http://www.sfoods.co.jp/investor/pdf/index/press86.pdf

卵の名無し卵の名無し 2010/05/24 15:57 自己レス
>清浄国を目標にするにしろしないにしろ大きな政治責任を伴う政治決断
ここでいう大きな政治責任とは、どちらの策を選択してももはや局地対策では収まらず1000億程度の費用がかかるだろうし、それくらいの緊急国庫支出しないとどちらの策でも効果は期待できないと思われるからです。

卵の名無し卵の名無し 2010/05/24 16:39 >義援金
目標額のわからない募金よりも全国宝くじで売上を宮崎県と隣接県にすべて寄付する義捐金宝くじを販売するほうがはるかによいと思われ。

omizoomizo 2010/05/24 18:35 口蹄疫清浄国の有利さは、汚染国から食肉、加工品を買うのを、拒否できる点です。 ワクチン打てば、最後の1頭が処分されて、3ヵ月後しか申請できません。

 そうなれば、アルゼンチン、ブラジルなどから、買え買え攻撃にさらされる事に、メキシコなんて、たいした事がない問題に。 こちらの方が、日本の畜産、酪農にとって、恐怖以外何者でもありません。 よほどの付加価値がなければ、価格で終わりです。 アルゼンチンの牛美味いですし。


海洋投入に関しては、環境省にご相談ください。
船ごと、水没したと言うことであれば、仕方ないことにはなりましょう。 
http://www.env.go.jp/earth/kaiyo/ocean_disp/1hourei/zenbun.html

埋設地は、もめています、埋設済みの場所を、国で、買い取れもありますし。5年間の地代では、5年以後もこの土地は売れないし。 

某民主党宮崎選出の参議院議員の言う、国有地は、知事に言ってある、要望を言ってくれ、知事から要望がないのです。

と、言っていた事と大分はなしが違うような。

tadano--rytadano--ry 2010/05/24 18:36 エース種牛5頭は経過観察 

山田農水副大臣はエース級種牛5頭は「殺処分の対象と考えているわけでない。経過観察」と話した。2010/05/24 18:25 【共同通信】
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種牛49頭の殺処分を発表 

山田農林水産副大臣は宮崎県が殺処分しないよう求めていた種牛49頭を殺処分すると発表した。2010/05/24 18:14 【共同通信】
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殺処分方針を首相が了承 

口蹄疫問題で山田農林水産副大臣は鳩山首相に49頭の種牛の殺処分方針を説明、首相は了承した。2010/05/24 17:19 【共同通信】
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政府、種牛49頭処分方針を確認 

宮崎県の口蹄疫問題で山田農林水産副大臣は49頭の種牛について法律に従い殺処分する方針を確認。2010/05/24 16:31 【共同通信】

http://www.47news.jp/news/flashnews/

ついに赤松はずし…?

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/24 18:36 元々歴史的に富くじは地方支援の側面ありますし、良い案じゃないでしょうか。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/24 18:47 台湾から義援金?
未確認情報だが。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/24 18:50 fao方針的にも、49頭の種牛は諦め、だそうです。
清浄国目指すのであれば。

非情なようですが。

tadano--rytadano--ry 2010/05/24 18:56 >台湾から義援金?

口蹄疫で300万円寄付=宮崎県に―台北代表処
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100524-00000080-jij-int

卵の名無し卵の名無し 2010/05/24 19:00 >清浄国目指すのであれば。
であれば感染封じ込めが成功することが絶対条件になります。今の状態で成功するとも思えませんが、今後区域外の国内に口蹄疫発生した場合政府は清浄国選択失敗の結果責任をすべて政府だけでとらなければならないことを理解しているのでしょうか。その場合1000億では済まないでしょうが。

麻酔科医麻酔科医 2010/05/24 20:04 とりあえず、ここに、県の家畜改良事業団に残っている49頭の種牛の嘆願署名の情報があります。
http://usi-cow.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-011f.html
JAがやっているんですが、ネットにあがり、そして、東国原知事の津言ったーで拡散、、、、
いきなり15万人以上が知ることになるんですね。おそろしや、ネット。
(東国原知事のフォロワーの数が、じわ、じわっと増加しているのがおそろしす。)

tadano--rytadano--ry 2010/05/24 20:20 luckdragon2009さま

 OIEの清浄国への復帰基準を精読しましたが、これを厳格に当てはめていくのなら、残りのエース種牛が生存している限りは、どこをどう都合良く解釈しても清浄国には復帰できないはずです(殺処分政策が実行されていないという解釈になる)。

 ですから清浄国への早期復帰を目指すには政治的交渉が既に必要な状態であり、そのために49頭を殺処分するか否かは既に問題ではないと私は考えています。今回の方針はその点で一貫性を欠いていると思われます。

 なおOIE基準では、移動禁止区域内での感受性家畜の移動は、屠殺目的の屠畜場への直接移動しか認められておらず、エース種牛を移動させた時点で既に基準を違反していることも付記しておきます。

http://www.oie.int/eng/normes/mcode/en_chapitre_1.8.5.htm#rubrique_fievre_aphteuse

元もと保健所長元もと保健所長 2010/05/24 22:44 無理して清浄国を目指す必要などありません。
まん延させて、ワクチンをバンバン打って汚染国になれば、ブラジルやアルゼンチンの美味しい牛肉を安く買うことができてハッピーです。
もちろん、それで潰れるような畜産農家など日本に必要ありません。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/25 00:03 ちなみに、こういう状況も
> http://news.ameba.jp/weblog/2010/05/67090.html

スーパー種牛もだめ(対象になってしまう)でしたか。
ということは、この状況では躊躇なく処分ですか?

清浄国復帰を目指すのであれば。

何か、冷酷と言われそうだが。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/25 00:05 もう、スーパー種牛も一頭陽性なんですよ。
で、他のも隣接しているなら。

...そういう事です。

これは意思決定の分岐点ですね。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/25 00:13 >今回感染が確認されたブランド牛はエース級の種牛で「忠富士」である。

東国原知事の twitter からの情報ですが。
現時点で、事態の進展あったのでしょうか?

で、もう、今まさに正念場で、意思決定が問われている、という事ですね。

清浄国復帰を諦めて、種牛保持するか?
でも、既に一頭陽性、なので。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/25 00:25 > libreriano
> お問い合わせのあった件に関し、FAO本部に確認したところ、事実関係は次のとおりです。 1.FAOは日本政府に対して専門家の派遣の申し出を行いました。2.日本政府からは当面自ら対処する旨の返答がありました。3.日本政府からの依頼なしにFAOが専門家を派遣することは困難と思われます。 約4時間前 webから

じゃあ、呼べない理由も、規定守れてないからですよね。
多分。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/25 00:34 現在の twitter@higashitiji

> 第一例目の 初動防疫の問題については、数日前に、ブログにも書かせて頂いた。担当獣医師や専門家等に話を聞く限り、対応はあれが精一杯だったと考える。因みに、第一例目の担当獣医師は、TV等で、当時の状況等、正直にかつ真摯に情報公開をしている。 1:34 PM May 23rd Echofonから

> 種雄牛の移動についても、様々なご批判があるが、家伝法による移動禁止規定の中で、国に掛け合い、特例措置を認めて頂き、検体による入念なチェック、受け入れ地の選定や清浄化移動など、最良最善の策に全力を尽くした。しかし、忠冨士は守れなかった。本当に残念でならない。言葉も無い。 2:18 PM May 23rd Echofonから

> 確かに、法に特例措置や例外規定を設ければ、結果的に、その法はザル法になってしまう恐れがある。平等性の確保の問題もある。しかし、本県種雄牛・畜産の壊滅の危機なのである。本県だけで無く、本県から子牛を出荷している30を超す都道府県の問題でもあるのだ。 6:09 PM May 23rd Echofonから

> これは、最早日本の農畜産・食の確保の問題なのである。是非、御一考・ご配慮をお願いしたい。 6:12 PM May 23rd Echofonから

> 家伝法は分かる。法の遵守も分かる。しかし、その家伝法自体が実態や時代に明らかに合って無いのだ。迅速な法改正や特別措置等で実態や現状に合った対応をすることが正しく政治主導ではないだろうか。 約6時間前 Echofonから

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/25 00:40 一番最近のは、
> ありがとうございます。RT @lovelynippon: @higashitiji 現在、49頭の種牛を守る署名運動が起こっています。絶対に粘ってください!http://bit.ly/9gXHzk 約5時間前 Echofonから

で、さっきの FAO本部の話は、 lovelynippon さんの twitter です。

以上、twitter 引用報告でした。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/25 00:49 なお、ブログのコメント欄も含め、微妙にデマ情報も拡散しているようです。
私自身の情報も含め、情報吟味は自己責任かつ慎重に。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/25 01:02 一応、ひとまず、ここで終わりにしますが。

状況説明、情報フォロー
ここから引用
> http://d.hatena.ne.jp/ohira-y/20100524
> 農林水産省の原田英夫さんのtweetによると対応としては次のようなものがあるらしい
> http://twitter.com/hideoharada/status/14584518942
> 1. 1年位は凍結精液の在庫を利用
> 2. 鹿児島等の民間種雄牛の凍結精液も利用可
> 3. 国の家畜改良事業団の種精液を利用(安平系も多数)
> 4. 国の家畜改良センター候補種雄牛のうち宮崎牛系統に近い牛を県に譲渡等。
> これらの策によって、当面の心配は無いかもしれないが、やはり現在の宮崎牛の系統そのものは失われることになる。それはやはり惜しいことだ。

との事なので。

凍結分はあるけど、現在生存している直系は失われるわけですよね。
と殺処分を行えば。

今、清浄国復帰を急ぐのか、そして、この凍結分を種として使うのか、

もしくは、清浄国復帰を諦め、輸入攻勢をしのいで、がんばるか、

どっちも苦しい路ですね。

おまけに、どっちも国民が関係する。(輸入しのぐ方なんて、消費者の関与、ですからね。)

omizo omizo 2010/05/25 01:34 輸入を甘受するなら、超高級和牛は安泰であるが、通常の牛肉は終わりでしょう、豚はも終わりでしょう。

私貧乏だから、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ等の牛、豚食べます。 それだけです。 産業獣医ももっと減ります。 開業で食っていけませんからね。飼料会社も減りますな。 この関連で食っている方は失業も。

 ばら色の畜産、酪農の未来が開けます。 

だいたい、移動した翌日に、発症報告てね。本来なら、即、処分でしょう。 その上、山中の陰陽室もない、ところに移設て、自然界暴露の問題もあるというのに。

OIE、FAOが聞いたら、卒倒しそうです。

4月20日に移動させておくか、陽圧室に入れておくかでしょうね。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/25 05:06 てことは。
清浄国復帰しか、ないのか。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/25 07:31 冷酷なようですが、総て処置、という事ですね。
> 清浄国復帰

SakioSakio 2010/05/25 08:07 清浄国復帰ができないと、肉類(ぶっちゃけたはなし中国ということ)を近隣国から輸入しないという理由がなくなってしまうので、宮崎のみならず全国の畜産が壊滅するという理路なのだと思います。現地以外の畜産関係者から反対がでないのも、そういう理由でしょう。

担当大臣が問題になっていますが、それ以前から、発生時のシミュレーションがきちんとできていないというのが問題なのだと思います。中国の稲藁使用をを認めていたりするわけで(3年弱前)。

土地問題だけに焦点をあてるのは、それはそれでよいのですが、殺処分自体(1匹1匹をどうやって殺すか)が担当する獣医にとっては大問題で、これだけの数となれば、前例もないことだし大変なのだと思います。担当大臣の無策を責める論調は、ちょっとした事実関係が明らかになっただけで(たとえばボトルネックの原因が土地でなかったとしたら???)、その矛先が、現場の獣医に向かう可能性もあることを考えておくべきでは? 何でも○○が悪いで、医療関係者がどれだけ苦しめられてきたのか。獣医も、同じです。
すか?

きちんと再発防止や、もっと拡大した場合、また独立の感染が他所でおきた場合(前回は北海道でも感染例があった)、今回のように気づいた段階で多数感畜(潜伏期間中)がいたというような最悪に近いシナリオの場合について、議論すべきです。ふだん、人間の医療業界に関して行っている議論のレベルというのは、ちゃんと理由と努力と人材があってそうなっているわけで、それは、他の業界(獣医・畜産)についても事情は同じなんですよ。(いいたくないですが、医療に関しての、医療被害者団体の議論に近い状態に議論も含まれてしまっているように感じました。これは、少し筆がすべっているかもしれず、申し訳ないのですが、感想だけ。)

hascup_jrhascup_jr 2010/05/25 08:16 Yosyan先生

 一介の法学部生でブログをやっているものです。よろしくお願いします。
 このサイトで口蹄疫対策と必要な法制及び統計を勉強させていただきました。
 拙ブログで先生の本日の日記のURLを引用させていただきました。ご容赦いただければと思います。もし,御不快ないし差支えがあればご指摘ください。速攻で引用を削除いたします。o(_ _*)o

元法学部生元法学部生 2010/05/25 08:38 今回の種雄牛を全て殺処分してでも清浄国復帰するという方針はやむなしだとしても、今後、感染予防用陽圧飼育施設を各県の種牛管理施設に建設しても、飼育場管理者が同一だと平等に殺処分しないと清浄国を維持できないんですかね?

元法学部生元法学部生 2010/05/25 08:46 > これらの策によって、当面の心配は無いかもしれないが、やはり現在の宮崎牛の系統そのものは失われることになる。それはやはり惜しいことだ。

1年分の冷凍精液があるんだったら、種牛選別に6〜7年かかるとして、その間の6〜7年をどうするかの問題であって、宮崎牛直系血統の種牛は7年後には復活するんじゃないの?
それとも既に母牛側が全滅することを想定してるんでしょうか?
「系統そのものが失われる」ってのはよく判らないんだけどだれか解説してくれませんか?

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/25 09:18 > Sakioさん
そうですね。分析、かなり当たっていると思います。

...細かな事情分かってない議論百出で、なかなか知事自身も分かってない所はありそうです。
私だって、分かってませんが...。(苦笑)

こうなってくると、ネットの議論も含めて、議論が難解になりそうなので、どこかで冷静な議論必要なのでしょうね。

既に茶化して言える段階ではありません。

卵の名無し卵の名無し 2010/05/25 10:18 今は種牛対策の時期ではなく殺処分頭数の多い豚対策の時期です。イギリスでは牧場の羊を大量に牧場へ埋却、だったそうですが日本では牧場を持たない豚の埋却地不足が大きな問題でしょう。まず緊急に大量の処分豚の埋却に代わる迅速な処理方法を決めないと、封じ込め自体が失敗する危険性が高くなります。

封じ込める場合の法的問題点は家畜伝染病法の規定に基いて畜産食肉業者以外の一般人の憲法上保障された生活のための行動の自由・経済活動の自由まで物理的に規制される点にあります。ここに国の援助が絶対的に必要となりますから、イギリスでは首相自らが先頭に立って口蹄疫封じ込めを断行し、封鎖される一般人に対する国家補償の総額を抑えようとして成功したということでしょう。イギリスに学ぶべきは行政組織内情報伝達の適確さ素早さと先見性のある国家首脳による迅速な政治対応、ということです。

omizoomizo 2010/05/25 11:27 どうも、確定が出された、施設で、処分を待っている間に、子豚が。死んでいるらしい。 FMDVの本来の怖さが出てきたようです。 で、死んだ子豚の処置に問題が出ているようです。 16条から言えば、即、所有者が、対応ですから、自己で埋却か焼却。 死亡獣畜取扱場での焼却は、擬患畜に限定されます。確定場所の擬患畜の死んだものを、PCRの余裕もないですし、このまま放置は公衆衛生状もよろしくないですし。お困りのようです。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/25 13:51 清浄国復帰は、感染終結後3ヶ月ですから、増幅装置である、豚の措置が緊急の課題ですね。

tadano--rytadano--ry 2010/05/25 18:25 改めて説明しますと、清浄国への復帰条件は

http://www.oie.int/eng/normes/mcode/en_chapitre_1.8.5.htm#article_1.8.5.8.

Article 8.5.8. Recovery of free status

1.When an FMD outbreak or FMDV infection occurs in an FMD free country or zone where vaccination is not practised, one of the following waiting periods is required to regain the status of FMD free country or zone where vaccination is not practised:

1. 略

2. 3 months after the slaughter of all vaccinated animals where a stamping-out policy, emergency vaccination and serological surveillance are applied in accordance with Articles 8.5.40. to 8.5.46.; or

3. 略


となっていますので、緊急ワクチン接種を開始してしまった現在ではワクチン接種をした家畜が全て殺処分されてから3ヶ月後となります。ワクチン接種が20万頭超ですから、現在の殺処分が一日5000頭ペースということを考えるとこれだけで一年を超えてしまいます。というかまだ発生農場からの殺処分すら終わってませんからorz

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/25 18:53 で、今は、そのために、これ以上増えないように、というところですね。
> 豚の話は

omizoomizo 2010/05/25 19:24 6頭の移動は、

Article 8.5.9.

Transfer directly to slaughter of FMD susceptible animals from an infected zone to a free zone (where vaccination either is or is not practised) within a country

FMD susceptible animals should only leave the infected zone if moved by mechanised transport to the nearest designated abattoir located in a protection zone directly to slaughter.

In the absence of an abattoir in a protection zone, live FMD susceptible animals can be transported to the nearest abattoir in a free zone directly to slaughter only under the following conditions:

と畜以外、感染地域を移動することは、できない。

例の5頭は、その上、同一建物のところで、1頭確認ですから。 延命は無理と思われます。延命状況は、疑患畜が存在していることに。ワクチン打ても、打たなくても、死ぬまで、申請不可能なような。

種牛の精液ですが。

Article 8.5.16.



Recommendations for importation from FMD infected countries or zones

for semen of domestic ruminants and pigs

Veterinary Authorities should require the presentation of an international veterinary certificate attesting that:

the donor animals:

showed no clinical sign of FMD on the day of collection of the semen;

were kept in an establishment where no animal had been added in the 30 days before collection, and that FMD has not occurred within 10 kilometres for the 30 days before and after collection;

have not been vaccinated and were subjected, not less than 21 days after collection of the semen, to tests for antibodies against FMD virus, with negative results; or

had been vaccinated at least twice, with the last vaccination not more than 12 and not less than one month prior to collection;

no other animal present in the artificial insemination centre has been vaccinated within the month prior to collection;

the semen:

was collected, processed and stored in conformity with the provisions of Chapters 4.5. and 4.6.;

was subjected, with negative results, to a test for FMDV infection if the donor animal has been vaccinated within the 12 months prior to collection;

was stored in the country of origin for a period of at least one month following collection, and during this period no animal on the establishment where the donor animals were kept showed any sign of FMD.


今ワクチン打って、精液採取して、時期を見てと言う、大学教授いますが。

Article 8.5.16.



Recommendations for importation from FMD infected countries or zones

for semen of domestic ruminants and pigs

Veterinary Authorities should require the presentation of an international veterinary certificate attesting that:

the donor animals:

showed no clinical sign of FMD on the day of collection of the semen;

were kept in an establishment where no animal had been added in the 30 days before collection, and that FMD has not occurred within 10 kilometres for the 30 days before and after collection;

have not been vaccinated and were subjected, not less than 21 days after collection of the semen, to tests for antibodies against FMD virus, with negative results; or

had been vaccinated at least twice, with the last vaccination not more than 12 and not less than one month prior to collection;

no other animal present in the artificial insemination centre has been vaccinated within the month prior to collection;

the semen:

was collected, processed and stored in conformity with the provisions of Chapters 4.5. and 4.6.;

was subjected, with negative results, to a test for FMDV infection if the donor animal has been vaccinated within the 12 months prior to collection;

was stored in the country of origin for a period of at least one month following collection, and during this period no animal on the establishment where the donor animals were kept showed any sign of FMD.



1のdのワクチン接種は2回で、最後の接種が採取日から12ヶ月以内かつ1ヶ月以上となっています。ので、1ヶ月は生かしておく必要があります。そんなには、49頭は無理でしょう。 5頭は、1年後には、殺処分。


3のCでは、採取後、1ヶ月以内に、採取された畜獣と同施設にいる、畜獣からFMDの臨床兆候を見せていない。
ですから、1ヶ月以内のは使えない。

omizoomizo 2010/05/25 20:02 田村耕太郎 参議院員
http://kotarotamura.net/b/blog/?itemid=5672

四百万頭を殺処分した英国では、当然埋葬地が不足したので、穴の中で焼却し体積を減らしたとのこと。英国ではこの処分のために米国から大型の機材をロシアの航空機で運んだとのこと。大型の火器の大量使用のために自衛隊と猟友会の投入が急務と見られる。もちろん、防疫上の知識のレクチャーした上でである。


の同意意見の議員もいます。

ギロシェギロシェ 2010/05/25 20:31 5月25日yahooニュース『<口蹄疫>赤松農相、初めて陳謝』
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100525-00000042-mai-pol

(赤松大臣の発言)「国、県、市町村が心を一つにしてやれたか。(殺処分した牛や豚の)埋却地についても、こちらは『とにかく早く埋めさせて』と求めたが(県などは)『(土地使用の対価となる)金の問題が片づくまで』と、少し認識が違っていた」と指摘。対応の遅れについては、地方側にも原因があるとの見方を示した。

asahi.com5月25日『中井公安委員長「種牛の隔離、信じられない仕方」』 
http://www.asahi.com/national/update/0525/TKY201005250204.html?ref=rss
(中井公安委員長は)「宮崎の人というのは口蹄疫の対策でも 頑固なところあるから、赤松(広隆農水相)さんも苦労している」と発言した。

ネットでは赤松大臣への批判が高まっていますが、
政府からは「地元のせい」ともとれる発言が相次いでいます。
ワイドショーでも東国原知事への批判コメントが目立ちます。
医療問題で医師を吊るしあげたように、今度はマスコミが政府とタッグを組んで
地元と知事を生け贄にしようとしているように見受けられます。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/26 03:07 > omizoさん

私も、この方の話は論理的かつ建設的で、他のコラム読んでもうなづく事多いですね。
同じ民主党の議員でも、赤松氏などと違って、ちゃんとした見解は、あるところにはあるんだなあ、という感じです。

> 民主党 参議院議員 田村こうたろう
> http://kotarotamura.net/profile.php?lang=ja
> 参議院議員 当選二回(鳥取県選出)
> 民主党政策審議会副会長
> 前参議院国土交通委員長
> 元内閣府大臣政務官

実際、マスコミやネットでも、実際の情報を告知しても、変なイメージを受け付けたり、情報操作の内容とかあったりするので、こういった現実論を話す議員を支持するとか、現実的解決方法をしていかないとダメですね。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/26 03:20 さて。
現地の話を少ししますが、JAの助命嘆願の話。
つまり49頭の種牛の話ですが、omizoさんの言われている、この内容とか、実際、移動はと殺目的じゃあないといけないので、最終的には、と殺なんだ、という事が、JA自身や、特に知事自身には認識されているのでしょうか?

現地で、行動を起こされている畜産農家が間違った方向に、つまり、FAO方針と違う方向に行ってしまうと、結局不幸になるのは、現地の人ですし。

いえ、各地の報道にうろうろしている一般の人も、最終的には告知する必要があるのですが、どっちかという現地の人に、それを認識してもらって、それを告知することにより、一般の人たちへ、そういう内容を知らしめてもらう事が必要かと思うんです。

実際、今でも、変なデマを流している人は、かなり居ますし、この話題の関係のブログのコメント欄には確信的に、かつ、それも自身の行動は好意なんだ、と思って、実際と違う内容を書きこんでくる人もいます。

そういう、「間違った好意」は結局不幸を呼びこみます。
イギリスでも、報道や webは信じるな、でしたけど、可能な限りの足掻きはしてみたい。

変な奴は日本でも外国でも、どこにでもいますが、足掻くやつも、多分、どこにでもいると思うんで、そういう前向きな奴だけを巻き込んで、変な奴はスルーするようにしていきたいんですよ。

現実論として、そういう行動をとっていくしか、ないと思うんですね。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/26 03:27 ひとまず、今の現状の内容としては、下記の主張は支持します。

東国原知事 の「発見者の獣医の責は問わない」
田村耕太郎 参議院員 の 現実的提案
> http://kotarotamura.net/b/blog/?itemid=5672

ギロシェギロシェ 2010/05/26 04:09 >東国原知事 の「発見者の獣医の責は問わない」

国は問う姿勢?なのでしょうか。

5月26日読売オンライン『農水省、口蹄疫拡大で国や県の防疫態勢調査へ』
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100526-OYT1T00108.htm?from=main5
宮崎県で口蹄疫(こうていえき)が蔓延(まんえん)している問題で、農林水産省は25日、国や県の防疫態勢に問題があった可能性があるとして、調査に乗り出す方針を固めた。外部の専門家でつくる「疫学調査チーム」で調べる見通しだ。
赤松農相はこの日の衆院農林水産委員会で「口蹄疫の抑え込みと同時並行で、対応を検証する」と述べた。
同省幹部らによると、川南(かわみなみ)町などで口蹄疫が拡大した理由として、
〈1〉埋却地の確保に手間取り、殺処分が遅れた豚から感染が広がった
〈2〉人や車両の消毒が徹底されていなかった
〈3〉同県が発生確認の3週間前に口蹄疫を見逃していた――などが考えられるという。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/26 10:38 FAO基本方針に従う指針、まとめ[種牛]

- 種牛(49頭も、6頭のスーパー種牛も)も最終的には、と殺、必要
- 最終感染家畜から、3ヶ月後に、清浄国復帰

卵の名無し卵の名無し 2010/05/26 16:52 >- 最終感染家畜から、3ヶ月後に、清浄国復帰

患畜擬患畜の最終殺処分から無発生3ヶ月後に清浄国復帰、では?
つまり殺処分完了が復帰の前提条件だと思うけど。

大量の豚の処理に関しても海洋投棄は有効だと思う。

卵の名無し卵の名無し 2010/05/26 17:06 たとえば屍骸を集めたコンテナを現地で消石灰で外封して港へ運び、積み出しを待つ間コンテナに屍骸と共に生石灰を混入し反応熱によって熱処理を同時に行なう。かなり海洋投棄前処理コストが抑えられると思うけど。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/26 18:43 分かりにくかったですか。
と殺前提です。その後、無発生3ヶ月。

nyamajunyamaju 2010/05/26 22:54 >焼却処分
霜降り肉はよく燃えそうだな〜

臭いに目をつむり、
燃費を無視すれば、短時間で焼却は難しくないと思いますよ。
退役したF−4かF−1からエンジンを外し
その高温のジェット排気を利用すれば。

tadano--rytadano--ry 2010/05/26 23:47 殺処分政策の定義については、

http://www.oie.int/eng/normes/mcode/en_glossaire.htm#terme_abattage_sanitaire

Stamping-out policy

means carrying out under the authority of the Veterinary Authority, on confirmation of a disease, the killing of the animals which are affected and those suspected of being affected in the herd and, where appropriate, those in other herds which have been exposed to infection by direct animal to animal contact, or by indirect contact of a kind likely to cause the transmission of the causal pathogen. All susceptible animals, vaccinated or unvaccinated, on an infected premises should be killed and their carcasses destroyed by burning or burial, or by any other method which will eliminate the spread of infection through the carcasses or products of the animals killed.

This policy should be accompanied by the cleansing and disinfection procedures defined in the Terrestrial Code.

The term modified stamping-out policy should be used in communications to the OIE whenever the above animal health measures are not implemented in full and details of the modifications should be given.

となっているので、同一農場内の患畜および疑似患畜は全頭殺処分とある以上、種牛も全頭殺処分が原則です。

 ただし、"modified stamping-out policy"という概念があって、OIEと交渉することによって、若干の例外が許容される可能性があります。つまりスーパー種牛については恐らくOIEとの交渉で殺処分免除をしてもらおう、というのが現在の方針であると思われます。ただそれならどうして49頭についても免除を願い出ないのかという疑問が個人的に残ります。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/27 03:01 > tadano--ryさん
情報ありがとうございます。

> ただし、"modified stamping-out policy"という概念があって、OIEと交渉することによって、若干の例外が許容される可能性があります。
> つまりスーパー種牛については恐らくOIE との交渉で殺処分免除をしてもらおう、というのが現在の方針であると思われます。ただそれならどうして49頭についても免除を願い出ないのかという疑問が個人的に残ります。

これがあったんですね。
なら、交渉の余地、ありだったのですね。保留の意味がやっとでわかりました。

...なら、スーパー種牛は残すべきかな。

でも、49頭は、頭数にしても、現在おかれているシチエーション(事態がかなりマズイ状況)にしても、かなり望み薄なんじゃないですか? 無論、交渉するなとまではいいませんが。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/27 03:07 >たとえば屍骸を集めたコンテナを現地で消石灰で外封して港へ運び、積み出しを待つ間コンテナに屍骸と共に生石灰を混入し反応熱によって熱処理を同時に行なう。かなり海洋投棄前処理コストが抑えられると思うけど。

何か、壮絶な感じが。可能性自体はあるように思いますが。


そういえば、消毒の素材については、セメント工場なら楽勝で日産数百トン行くし、鉄工なんかでも余剰でさえ週百トンはいくんじゃない? とかいう話ありますね。

なんで、消毒薬が不足するとかいう話が出てくるのか、デマって不思議ですね。多分、専門の薬じゃないといかんのだ、という変な思い込みがあったんでしょうね。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/27 03:13 補足

消毒薬の素材については、私も知識は不十分なので、生産能力については、かなり大雑把な描写です。ご容赦を。生産工場に本当に担当者が問い合わせをすれば、はっきり分かりますが、多分、問い合わせ自体が不要でしょう。(消毒薬が不足する訳ないから。)

tadano--rytadano--ry 2010/05/27 07:05  49頭については、家畜改良事業団内で肥育牛と種牛とが物理的・人的に完全に分断されていれば、同一敷地内とはいえ、異なる疫学的単位と見なすことは決して不可能とは言えないでしょう。

 実際、事業団内で発症したのは肥育牛であり、現在49頭には未だ臨床症状は出ていないようですので…。スーパー種牛の感染は移送中における感染の可能性も否定はできませんし、今の状況から見るとむしろその方が自然であるようにすら見えます。

 戦略的に見てもワクチン接種までしてしまったのですから、現在は殺処分は豚を優先するのがベターですし、どうせスーパー種牛の件でOIEとの交渉が必要なのですから、症状のない49頭の種牛についても、あわてて処分せず経過観察でも十分だと考えます。

卵の名無し卵の名無し 2010/05/27 08:08 >霜降り肉はよく燃えそうだな〜
豚脂はもっとよく燃えるでしょう。コンテナ内加熱するとたぶん大量に漏出すると思うから、港でコンテナ置き場の土台に簡易コンロ装置を置いて着火すれば、コンテナごとよく燃えて外部の火炎消毒と内部の体積減少の一石二鳥の効果が出るでしょう。

>消毒薬の素材
消石灰生石灰は生きている動物の消毒には使えないと思われ。

>49頭の種牛についても、あわてて処分せず経過観察でも十分
そのほうが合理的だと思う。政治問題だから。

omizoomizo 2010/05/27 10:35 私が、ワクチン接種清浄国なら、WTOにおいて、科学顧問であるFAOに、異論をとなえます。 発生地内で、陰性だからという理由には。 よくて、ワクチン接種清浄国、または、当該地域は、汚染地域。という様に。
  難癖も、日本のSPS協定処置にも、です。

kartiskartis 2010/05/27 12:39 > 民主党 参議院議員 田村こうたろう
>免疫獲得に2週間超かかるので、この間は無防備。
議員なりに頑張って調べたんでしょうけど、それを5月初旬に
あるいは情報入手先の記載時5/17に発言していれば評価できるんですが…
民主党内でこの知識をいかせているかも疑問ですし
本当にあちらの掲示板を熟読しているのであれば、ウイルス阻害剤の話も出てよさそうな…

卵の名無し卵の名無し 2010/05/27 18:17 >ウイルス阻害剤の話も出てよさそうな…

そういう防疫上必要な医学的知識のリアルタイムのアップデートは農水省本体で行っておかなければならない。そのうえで農水省の責任で常時各県に考え得る防疫上の手順を通達しておく。これが普通の防疫行政というものでしょう。このような非常時の口蹄疫防疫マニュアルが農水省の中枢である霞ヶ関本庁内に用意されていなかったり、世界の口蹄疫の動向に合わせたアップデートがなされていなかったならまさに怠慢であり、その責任は個人ではなく霞ヶ関農水省組織全体でとるべきものでしょう。
ここまでの右往左往ぶりばかりが目立つ農水省の対応を見る限り、行政の怠慢の存在は確実のように思いますが。

omizoomizo 2010/05/27 21:19 今回の農省がもたついているのは、歯がゆいですが、某、新型インフルで名をはせた、女史。CDCに勤務しながら、FMDVが、なぜP4位置づけられている意味。 OIEを無視して、汚染国として、弱肉強食で戦って負けたものは死ねと。 厚生省技官が言う台詞ではないような。 間違いなくクビかな。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/27 21:26 まあ、作業は全部同時にはできないでしょうから、豚を処置しつつ、種牛の件は考えましょう、でよいと思います。

で、種牛は財産でもあるわけだから、防疫的に問題ないのであれば、最大限残したいですね。

あ、それから、消毒系はさすがに知識不足は否めないので、あんまり言及しないようにします。どっちにせよ、農水省に十分な資料提示はされているし、特に不足はしないと思われますので。そういえば宮崎県の医師会にもマットの消毒薬の記事が載ってましたね。数日前かな。

そういえば、某厚生労働省女史の発言、少し暴走している感ありますが。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/27 21:29 なお、ちょっと心配だったのは、この件です。
ニセ科学に微妙に侵食されてます。

> http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=26297&catid=74&blogid=13
ニュースはここ。

> http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1274436383
ここで指摘されてました。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/27 21:36 ちなみに、口蹄疫特措法成立しましたね。
> http://d.hatena.ne.jp/hascup_jr/20100526/p1

なんか、インフルより早い。
てか、インフル、まだ法整備やってない...。

ギロシェギロシェ 2010/05/27 21:55 tadano--ry様

>どうせスーパー種牛の件でOIEとの交渉が必要なのですから、症状のない49頭の種牛についても、あわてて処分せず経過観察でも十分だと考えます。

同意です。
しかし、政府は一刻も早く種牛を殺処分したい模様です。
田村議員をはじめ、与党にも詳しい方々はいらっしゃるだろうに
種牛を保留にする可能性について議論した様子がカケラも見受けられないのは何故なのか、不思議です。

5月27日北海道新聞『種牛49頭の県対応「法令違反」 口蹄疫問題で副大臣』
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/agriculture/233712.html
口蹄疫問題で、現地対策本部の山田正彦農林水産副大臣は27日、宮崎県家畜改良事業団(同県高鍋町)が一元管理する種牛49頭を殺処分していない宮崎県の対応について「法令違反だ」との認識を示し、あらためて県に殺処分を求めていく考えを示した。

卵の名無し卵の名無し 2010/05/28 00:27 >政府は一刻も早く種牛を殺処分したい模様です。
だから、いま頃になって清浄国清浄国言い張るくらいならなんで10年前(宮崎口蹄疫発生後)から国の方針として準備しておかなかったのか農水省は、という政治問題であるよ現状は、ということです。単純にいえば。
今になって清浄国復帰を絶対命題のように押し付けるのは、違うだろということ。
いまになって辺野古移設を絶対条件みたいに言い出すのと同じ政治への信用毀損行為と同根ですね>民主党政権w

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/28 07:22 > http://www.dpj.or.jp/news/?num=18262
特別措置法に、種牛の件は載せて無いんだよね。
なら、まだ検討しても良いと思う。

ダメ? > 政府

omizoomizo 2010/05/28 08:32 ダメ。 個人で種牛をお持ちの人もいます。今後、他の場所で、発生したっばい、そこも考慮せねばならない。豚も種豚さんいます。こちらは、そく、処分されました。

例外を認めると、今後、収拾がつかない可能性があります。 OIEが難色を示せば、復帰が遅れます。 一般の畜産、酪農は望んでいません。 ワクチン接種清浄国で、甘んじるな良いと言うならあつですが。

卵の名無し卵の名無し 2010/05/28 10:33 もう清浄国定義自体純粋に政治問題化しているんですがね。現実問題として屠殺された大量の豚の処理に時間がかかるのでその間に種牛屠殺決定の是非を非常事態宣言下の超法規的対応として考慮する時間は十分にある、いま法を振りかざして即決すべき問題じゃないですね。清浄国問題はすでに政治知らずの農水副大臣さんレベルの下っ端が決定権を持たない政治問題であり、イギリスのように総理に最終決定権があります。政治責任は最大級で、結果によっては政権を失うことになりますからw

元法学部生元法学部生 2010/05/28 10:42 omizo様のおかげで、種牛殺処分が必要ということはだいぶ理解できました。
知事もご理解なさったようですね。
岡山県は、県畜の種牛を分散飼育することを決定したそうですね。
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010052712045937/

ところで、宮崎の肉牛繁殖のシェアが高いのは、本当に質的に隔絶してるからなんでしょうか?
一定以上の品質で、需要に応えられる充分な量を、需要家が満足出来る価格で安定的に出荷出来るってのが、事業家向け商品のシェアを決める要素だと思うんですが。
同等の品質があっても、経営規模が小さくて生産量が少なかったり、価格が割高ならシェア取れませんよね。

元法学部生元法学部生 2010/05/28 10:53 松坂牛と呼ばれる牛に、宮崎から買ってきた仔牛が多い(といっても全量では無い)ってのは近江牛なり飛騨牛なりの繁殖経営の規模やコスト競争力が松坂の畜産家に応需できていないだけじゃないか(どっちも土地狭いですよね。宮崎と比べたら。)というギモンがふつふつとわき上がってきました。

tadano--rytadano--ry 2010/05/28 13:15 殺処分回避を要請の種牛49頭の2頭が口蹄疫

5月28日10時50分配信 読売新聞
 宮崎県の東国原英夫知事は28日、県家畜改良事業団(宮崎県高鍋町)の種牛49頭のうち2頭が、口蹄疫の症状を発症したことを明らかにした。

 近く全頭を殺処分する。県の種牛は、経過観察中の主力級5頭のみとなる。

 知事は、同日朝の県議会全員協議会で「緊急に入った情報」として、1頭が2日前に発熱し、その後よだれや鼻腔内の水ほうなどの症状が出た。もう1頭も発熱しているという。

 知事は「症状は口蹄疫の典型的な症状で、近日中に殺処分したい。多くの畜産関係者から残してほしいと強い要望をいただいていた中で極めて残念」と述べた。

 県によると、49頭は事業団の牛舎で飼育されている。飼育員が牛舎に入る際にはシャワーを浴びるなど厳重に管理していたという。

 49頭は事業団で別の肥育牛が感染したため殺処分対象となった。知事は特例で殺処分を回避するよう国に求めていたが、27日に「(法律に従って)手順を追ってやらないといけない」と、殺処分する方針を示したばかりだった。
------------------------------------------------------------------
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100528-OYT1T00401.htm

 まあこういう事態になってしまっては殺処分もやむなしと思いますが、やはり
釈然としませんね。

卵の名無し卵の名無し 2010/05/28 13:38 >やはり釈然としませんね。

知事の県民県益重視の政治姿勢は知事として当然の正当なものであったしここまで県政において防疫上のミスはないと思います。政府との政策対話場面では知事の政策にふさわしい国策としての対案を出せる相手は首相だけであり、すでに防疫においてミスを犯した農水省の農水大臣や農水副大臣程度の小者ではありません。つまり首相の口から清浄国復帰という決断が語られていない現在の時点で、知事は殺処分に踏み切る必要はまだ全然無いのです。

釈然としないの正体はその点でしょう。

omizoomizo 2010/05/28 14:07 WTOにおいて、清浄国を城壁にしている、日本にとって、これを失う事の怖さは、想像を絶するものです。SPS協定(FAOの予防原則)を厳密に主張する日本において、この城壁の一画が土台から崩れていく、怖さです。

 国際条約において、1国の国内法など、取るに足らないものです。 WTOの加盟国においては、願ってもないことですから。SPS協定を厳密に主張する1国が葬り去れようとしているのですから。私が、輸出国なら、これほど嬉しい事はないです。 今まで難攻不落の城壁を、突破できる可能性が出てきたのですから、なんとしても、崩れる事の手をかします。 城壁の向こうに、城壁がなくなる事で、利益を得る者も存在しますし。

清浄国にとっては、FMDVは、バイオテロの道具になりうるのです。 1国の畜産、酪農を破壊しかねない、モノです。 

米国がFMDVに暢気な事を言っていると思ったら大間違いです。

Global Foot-and-Mouth Disease Research Alliance
http://www.ars.usda.gov/GFRA/

omizoomizo 2010/05/28 14:18 そうですね。釈然としないのは、日本国は、どのような犠牲を払っても、清浄国早期復帰をめざすの、最高意思決定機関のメッセージ(決意宣言)が発せられていないからでしょう。この問題は、国の存亡にかかわる問題なのですが。 どうも、聞こえてこない。 本当に重大視しているのか?。獣医が、殺処置にかかわっている場合でないのに。 家伝法を盾に、知事に責任を転化している場合でないのに。 う〜ん

卵の名無し卵の名無し 2010/05/28 14:31 >米国がFMDVに暢気な事を言っていると思ったら大間違いです。
さて、米国の狂牛病についてのスタンスはどうですかねw
ここは米国じゃないしFMDVについて見習うべきはイギリスでしょう。狂牛病についても米国よりイギリスを見習うべきではないでしょうかねw
イギリスだったら国の方針もマニュアルも徹底して全国に周知してありますから今回の宮崎口蹄疫のような初期対応の遅れは起こり得ません。農政省が普段から監視の目を光らせているから。清浄国としての高い意識を持った防疫。これが霞ヶ関農水省の仕事そのものです。我が国農水省の行政組織としての怠慢の事実が無かったですか?

omizoomizo 2010/05/28 14:53 米国の件は、某厚労省技官が、米国は・・・と、言っていることへの反論です。皆2枚舌。
英国は、2001年の問題から、2007年の処置があったのですが。米国で発生した場合、ワクチン選択は、最後で、軍を投入しても、抹殺計画であると思われます。また、米国は、輸出国ですからね。 日本は、できるだけ、鎖国したい。 民主党は、BSEは、全頭検査を掲げていた党であるのですが(30ヶ月以下は、ウエスタンプロットにおいても検出が困難であっても。共食いさせなければ、感染も無いですし、バイオテロするにも、制約がありますし食わすか、体内注入しませんといけませんし、勝手に感染拡大は、難しいし。今も肉骨粉使っているなら別ですが)。
 米国の言い分はかかりますが、こちらは、一応、人獣共通感染症でもありますが。日本は、輸入制限を掛けれるなら、何でも良いでしょう。 

確かに、この状況では、見習うは、英国でもあります。
野焼きはできませんが。 は〜。現場も限界ですし。ワクチン接種に従事した、獣医を新たに、投入しても、大して変わりませんし、負傷者を増やすだけですし。

卵の名無し卵の名無し 2010/05/29 01:02 宮崎県は今県知事の非常事態宣言下にあります。県知事の判断は農水大臣命令に優先する順位にあるはずです。知事の判断で県民畜農家の要望である種牛治療経過観察の非常時措置をとることは違法ではないと思います。FAOの勧告には先に種牛を移動した時点で既にそむいており現在は非常事態宣言も出ていて完全にFAOに関してはいわば治外法権の特権状態ですから。よって県民の望まぬ種牛の拙速な殺処分を急ぐよりまず豚の迅速な処理に県内に総動員令をかけるべき時ではないでしょうか。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/29 07:54 > http://blog.goo.ne.jp/wakilab/e/5117d20ac820a9b2bb75581506413e33

ここを読みました。
公平さとか、いろいろ考えました。
意見をころころ変える印象になっちゃいますが、殺処分、仕方ないかな。と。>49匹

現地としても不公平感や、例外事項の氾濫などを考えても。

卵の名無し卵の名無し 2010/05/29 08:14 私は首長政治家が政治判断する時に肚(はら)が据わっているのかどうかを見ています。残念ながら口蹄疫問題では関連する政治家(知事と首相)に肚(はら)が据わった人物が見つけられないようですが。

omizoomizo 2010/05/29 12:02 優先されるは条約、協定です、国内法は、国内だけの手続きの問題です、申請の受理権限はOIEにあります。OIEの判断がとなります。 FAOの科学的見解にWTO加盟国が、異論を唱えなければです。 清浄国の申請をですから、少しでも、協議事案は減らしたい。 日本が目指すのもは、清浄国への早期復帰ですから。

条例も、日本国憲法も条約の下には、微々たる物です。なんら威力を発揮しません。

SPS協定に基づいた各国のSPS処置は、OIEコードを基準にしなければなりません。 

・OIEコードに整合しているSPS措置は、SPS協定上正当とされる。
􀂄 OIEコードより厳しいSPS措置は、科学的なリスク評価により、国際基準では適切な保護水準を達成できないことを示すことが必要。
→ 紛争(WTOパネル)となって、正当化を証明できなかった場合、SPS措置を見直さなければならない。

􀂄 OIEコードは、リスク評価結果に基づいて、各国の利害を調整した結果(リスク管理措置の一つ)。
専門家会合への参加
科学的データの提出
国際基準案へのコメントの提出、議論への参加
国際基準設定手続きの透明性の確保


「地域主義」
􀂄 輸出国から要請があった場合、輸入国は、
􀂄 疾病の発生状況に応じた措置をとらなければ
ならないというSPS協定上の義務。

全体停止・疾病発生→ではなく→一部停止・疾病発生を検討する義務。
􀂄 その際、輸出国は、輸入国に対し客観的に証
明することが必要。

コップの中の争いごと、杯の中の争いごとなど、関係ないのです。WTOにとっては、OIE,FAOにとっとも。
最低でもOIEコードをクリャーする、申請が行われることです。 今まで、FAOの予防原則を最大限に利用してきた、日本国としては、例外、甘い基準運用は避けたいのです。 蟻の一穴でも堤防は、崩壊すり恐れもあります。
49頭は言うに及ばず、5頭も発生場所です。同施設内の基準。5頭だけでも、結構に頭が痛いはずです。

家伝法もそれに付属する、政令、省令も特別措置法もしょせん、日本国内の問題でしかない。OIE,FAO,WTOにとっては、たしいた問題でない。 最低でもOIEコードにどうかであります。清浄国早期復帰が、最大の課題なのです、損のために・・・

OIEコードに従えば、半径10キロ内は出れない、出る場合は、と畜、対象物は、高温処理。 精液は高温処理。細胞も高温処理。 産業家畜としての意味が。
逃れる方法は、4月20日に、移動させるか、陰陽圧隔離施設に、各ごとにしか。

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