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お笑い芸人のよう…鳩山首相、迷走劇を“独演”

 追い込まれた末の決断は、連立パートナーの閣僚罷免だった。「最低でも県外」発言から始まった「迷走劇」を独演してきた鳩山由紀夫首相。28日、沖縄の米軍普天間飛行場移設に関する政府方針を決定したが、反対する福島瑞穂社民党党首を説得することはできなかった。「リーダーとして失格」と厳しい指摘が聞かれた。

 「新政権として負担軽減を考えた。一生懸命努力した」。会見の冒頭、鳩山首相は沖縄県民に理解を求めた。福島党首の罷免には「連立の大切なパートナーの理解を得られず、罷免せざるを得なかった。申し訳ない」と釈明した。

 政治評論家の小林吉弥さんは「優柔不断のイメージを一掃しようと罷免を決断したのだろうが、土壇場に追い込まれており、かえって決断力のなさを印象づけた」と指摘。

 「学べば学ぶにつけ、沖縄の米軍が抑止力を維持していると分かった」。今月、沖縄県を訪れた首相は在日米軍の抑止力を理由に、県外移設を断念する方針を説明、沖縄県民を落胆させた。岩井奉信日大教授は「正直だが、安全保障問題は首相として基本中の基本」とあきれる。「言葉だけで行動が伴っていない。言ったことでどういう責任が問われるのか分かっていない」と手厳しい。

 リーダーとしての資質に疑問を投げ掛けるのは、外食や介護などの事業を展開するワタミグループの渡辺美樹会長。3月の党首討論で首相が「腹案を持ち合わせている」と述べたことなどを挙げ、「経営者なら最大リスクまで考える。首相はリスクヘッジもできないし、約束も守れなかった」と指摘する。

 「人は見た目が9割」の著書がある演出家竹内一郎氏は、相手により揺れ続けた首相の言葉に「その場にいる人に受けの良い話をして、お笑い芸人のようだ。整合性がない言葉に周囲が翻弄され、結局、全員が後味の悪い思いをした」とあきれていた。

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