あのピンクコンパニオン宴会で有名なホテルが家宅捜索

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「岡本ホテル」の預託金不正集金の疑いで関連会社に家宅捜索に入る捜査員

　リゾートクラブの会員になれば高利率の資産運用ができるとうたい、預託金名目で不正に金を集めたとして、警視庁と兵庫県警などは２６日、出資法違反（預かり金の禁止）の疑いで、ホテル運営会社「岡本ホテルシステムズ」（東京都中央区）やリゾートクラブ運営会社「オー・エム・シー」（同）の事務所などを家宅捜索した。

　出資者は５０００人を超え、約２００億円の預託金を集めたといい、暴力団の活動資金に流れた可能性もある。

　関係者によると、両社は２００５年４月、会員制温泉クラブ「岡本倶楽部」の運営を開始。入会預託金は１００万円、３００万円、５００万円、１０００万円の４種類で、預託額に応じて岡本ホテルグループのホテルに宿泊できるポイント券（６０万〜８１５万円分）を交付した。

　ポイント券は宿泊に使用しない場合、６０〜７５％で買い取るとしたうえで、預託金についても「５年後に全額返金される」と宣伝した。ホテルを利用しない場合、最大で年利１０％超という大もうけになる仕組みをうたっていた。

　しかし捜査関係者によると、預託金の一部は暴力団が関与するヤミ金業者などに流れた疑いのあることが判明。昨年夏ごろからポイント券の換金が滞るようになった。解約時のトラブルも複数あり、預託金の返還を求める訴訟も各地で起こされた。捜査本部では、預託金の募集を始めた当初から、元本保証が確約できるシステムではなかった可能性が高いとみている。

　岡本ホテルシステムズは１９８７年に不動産会社として設立。９８年ごろ休眠状態に陥ったが、２０００年に元会長が経営に参加し、別会社が経営していた施設を買収するなどしてホテルグループを形成。現在は箱根、熱海、伊東、下部など７県で１１のホテル経営にかかわっており、せんだみつお（６２）ら有名芸能人を起用したテレビＣＭなどで積極的に宣伝活動を行っていた。

　芸者やピンクコンパニオンと呼ばれるセクハラＯＫの女性をはべらせて乱痴気騒ぎが楽しめるプランを充実させており、そのテの宴会が好きな会社の幹事さんには有名な存在だった。