社会
畜産農家、防犯に限界 三田・牛の連続切りつけ
三田市内で、飼育中の牛が刃物のようなもので切りつけられる被害が相次ぎ、畜産農家に動揺が広がっている。狙われる時間帯は牛舎が無人になる深夜から未明だが、戸締まりにも限界があり有効な防止策をとれずにいるという。畜産農家の男性は「こんなことは初めて。どうすればいいのか…」と戸惑いを隠さない。
三田署によると、最初に被害が確認されたのは8月27日。同市末の牛舎で、黒毛和牛11頭の頭部や目の下に幅10〜20センチ、深さ1センチほどの傷があるのを飼育係の男性(57)が発見した。
9月11日にも同じ牛舎で和牛4頭が脚などを切られ、1頭が失血で死亡。翌12日には、約2キロ北東の別の牛舎でも、乳牛1頭の脚が切られていた。
2回被害に遭った牛舎は、伊藤ハム(西宮市)が飼育管理を委託。出入り口に扉があるが、施錠されていなかった。ほかに防護柵などはなく、外部から容易に侵入できる状態だったという。
同署は、被害に遭った牛舎周辺で夜間の警戒を強化するとともに、付近で不審な人物が目撃されていないか情報収集などに当たっている。
一方、三田市は畜産農家に対し、牛舎の戸締まりの徹底をはじめ、防犯用のセンサーライトの設置や番犬を置くことなど対策を呼び掛けた。ただ、牛は自然に近い環境で育てることで肉質が安定し、値段も良くなるといい、「戸締まりの徹底といわれても、密閉した空間では牛にストレスがたまる」とある畜産農家。「警察に早く犯人を捕まえてもらうしかない」と話している。(横田良平)
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