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沖縄に怒り「何が県外だ、何が友愛だ!」

 政府の裏切りに、沖縄が怒りで揺れた。米軍普天間飛行場の県内移設を盛り込んだ日米共同声明が発表された28日。「民主主義はないのか」「何が県外だ。何が友愛だ」。降りしきる雨の中、抗議集会に参加した人々は憤りを爆発させた。

 「今日、私たちは屈辱の日を迎えた。沖縄はまた切り捨てられた」。名護市役所中庭で開かれた緊急市民集会。稲嶺進市長は悔しさをにじませ、参加者1200人(主催者発表)を前に語気を強めた。

 「屈辱の日」は、沖縄が米国の施政権下に置かれた1952年4月28日を指して使われてきた言葉。稲嶺氏は「民主主義を否定する蛮行」「地方自治に対する暴挙」と、これまでにない厳しい表現で政府を批判した。

 集会に参加した名護市の男性(71)は「本土の捨て石にされた沖縄戦、過重な基地負担を残しての沖縄復帰。どうして何度も本土の犠牲にならなきゃいけないのか」。会場では復帰前の運動歌「沖縄を返せ」を、弦楽器で演奏する若い女性の姿も。

 共同声明で移設先と明記された辺野古地区の住民らも登壇し、農業比嘉盛順さん(70)は「選挙民との約束がうそ偽りだったと、今日明らかになった。基地被害に苦しむ人々に手を差し伸べることこそ友愛ではないのか」と問い掛けた。

 名護市嘱託職員の具志堅千鶴子さん(55)も壇上から、福島瑞穂消費者行政担当相の罷免について「都合の悪いものを排除するという姿勢は、子どもたちにも恥ずかしい。首相は間違ったことをしている」と訴えた。

 那覇市の県庁前では、1500人(同)が共同声明に反対する県民集会を開催。「怒」と書かれた紙を手に「辺野古移設は許さない」と抗議の声を振り絞った。

 あいさつに立った普天間爆音訴訟原告団の島田善次団長は「沖縄はもっと怒るべきだ。我慢は限界だ」と絶叫。「日米安保が必要なら、ほかの自治体がなぜ基地を受け入れないのか。沖縄を差別している」と訴えた。(共同)

 [2010年5月28日23時18分]


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