宮崎県は24日、県立高鍋農業高校(高鍋町)で新たに家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」に感染した疑いのある牛が見つかった、と発表した。県は、同校が実習用に飼育している牛53頭と豚281頭の計334頭を処分する。同校は家畜の移動制限区域(半径10キロ圏内)にあり、ワクチン接種を受ける予定だった。
このほか、川南(かわみなみ)町3カ所、新富町2カ所、都農(つの)町1カ所でも新たに感染した疑いのある牛を確認した。これで累計は200カ所に達し、殺処分対象数は約14万5千頭となった。西都市に避難させている優良な種牛5頭については22、23日の検体を遺伝子検査した結果、陰性だったという。
=2010/05/25付 西日本新聞朝刊=