宮崎県の東国原英夫知事が8日、宇城市松橋町のウイングまつばせで講演した。芸能人時代のエピソードなども披露され、800人がその軽妙な語り口を楽しんだ。
会場には、相次ぐ口蹄疫(こうていえき)への対応で開催を心配する問い合わせが多く寄せられていたが、東国原知事は「隣県で日帰りも出来るし、口蹄疫によるご迷惑のあいさつもしたいので議会の了解も得てきた」と説明した。
演題は「これからの日本、私たちの故郷“どぎゃんかせんといかん”」。東国原知事は、就任直後に裏金の調査を指示したところ、日を追うごとに判明額がふくらんだことを例に「職員も知事の本気度を見ている。無駄は削らなくてはいけないが、トップの理念、思想を分かってもらい、公務員の能力を120%引き出すことが無駄を防ぐことになる」と述べ、職員間や行政、住民間の協力姿勢の重要性を説いた。【結城かほる】
毎日新聞 2010年5月11日 地方版