人事・訃報

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訃報:前衛美術評論の草分け、針生一郎さん84歳

 前衛美術評論の草分け、針生一郎(はりう・いちろう)さんが26日午後、急性心不全のため死去した。84歳。葬儀は6月1日午前10時半、川崎市多摩区南生田8の1の1の春秋苑。喪主は長男徹(とおる)さん。

 仙台市出身、東大大学院で美学を専攻。画家、岡本太郎らの前衛芸術研究グループ「夜の会」に加わり、アバンギャルド芸術評論の第一人者として活動。日本共産党に入党したが、安保闘争などをめぐる党の指導を批判し、61年に除名された。

 「原爆の図 丸木美術館」(埼玉県)や金津創作の森(福井県)の館長、美術評論家連盟会長などを務めた。和光大名誉教授。日本アジア・アフリカ作家会議代表世話人として、海外の芸術家とも積極的に交流。文芸評論家としても知られた。「戦後美術盛衰史」など、著書多数。

毎日新聞 2010年5月26日 21時35分(最終更新 5月26日 23時22分)

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