05/28 19:10 更新
去年4月長崎県平戸沖で沈没し乗組員12人が犠牲になった第11大栄丸の沈没事故で運輸安全委員会は、転覆を避けられた可能性があるとの調査結果を公表しました。まき網漁船第11大栄丸は去年4月、平戸沖で転覆・沈没し、11人が死亡、1人が行方不明になりました。運輸安全委員会の報告書によりますと、大栄丸は右側後方から来た高い波をかぶって右に傾き、波に乗ったまま傾きを戻しきれずに転覆したということです。大栄丸は船を立て直そうとスピードを上げて舵を右に切りましたが、海水や網が右舷に移動していたこともあり、傾きはさらに大きくなったとみられています。運輸安全委員会は、船長と漁労長が高波を確認した直後に減速していれば、転覆を回避できた可能性があるとしています。