アメリカ兵が初めて裁判員裁判の被告になったタクシー強盗の事件について、那覇地方裁判所は、被告の海兵隊員の少年に「同情できない」として、懲役3年以上4年以下の判決を言い渡しました。記者会見した沖縄の裁判員は「感情に流されずに判断した」と述べました。
沖縄のアメリカ軍牧港補給地区に所属する19歳の海兵隊員の少年は、去年8月、那覇市でタクシー運転手を脅してけがをさせたうえ、現金を奪った強盗傷害などの罪に問われ、起訴の内容を認めています。アメリカ兵が被告の事件が裁判員裁判で審理されたのは初めてで、アメリカ軍基地が集中する沖縄の裁判員が、刑の重さをどう判断するかが注目されました。判決で、那覇地方裁判所の鈴木秀行裁判長は「アメリカ軍での今の仕事に不満を持っていた被告は、強盗事件を起こして行動力をアピールすれば、希望する特殊部隊に異動できると安易に思い込んで犯行に及んでおり、同情すべき点はない。少年であることは無視できないが、責任は重く実刑は免れない」と指摘し、懲役3年以上4年以下の判決を言い渡しました。判決のあと、記者会見した裁判員のうち、40代の小学校教諭の女性は「アメリカ軍基地は必要ないという立場だが、裁判では、感情に流されずに判断しました」と述べました。