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【経済】

iPadあす発売 予約分でほぼ品切れ

2010年5月27日 07時04分

 米アップルの新しい携帯端末「iPad(アイパッド)」が二十八日朝から、アップル直営店や一部のソフトバンクショップ、家電量販店で発売される。ソフトバンクの携帯電話回線網を使うモデルは、予約者への引き渡しだけで品切れとなるケースが大半とみられ、次の入荷時期は未定。当面は入手困難な状況が続きそうだ。

 二十八日は、アップル直営店に合わせて午前八時を“解禁”とし、ソフトバンクショップや家電量販店など計百八十二店舗が売り始める。

 取扱店舗については、ソフトバンクや家電量販店が自社のインターネットサイトで公表しているほか、アップルの公式サイトで検索できる。

 すでに一部店舗では消費者が発売を待つ状況になっており、アップルの日本法人は「店舗は明かせないが、若干数を(予約なしで)当日販売する」としている。

 とはいえ、携帯電話網を使うモデルは人気が高く、すでに予約を締め切った。入荷数はいまだに不明といい、予約者ですら二十八日に入手できるかどうか分からない状況。現段階では、予約なしで買える可能性は低い。

 次の入荷時期が見えてきた段階で予約を再開するのか、予約なしで売り出すのかは「まったくの未定」(ソフトバンク)という。

 また、取扱店舗のうち家電量販店は、アップル専門のコーナーを構える大型店舗を中心に厳しく絞り込まれ、ネット通販もしない。

 アップルがブランド価値の維持や世界的な品薄状況を見て決めたとみられ、結果として秋田県や佐賀県、山口県など一部の県では扱う店がない。

 メーカー側が小売価格を拘束するために販売網を絞り込むと独占禁止法に抵触する。

 だが公正取引委員会は「ブランド価値の維持が目的であれば、高級化粧品が一部の百貨店でしか扱っていないのと同じで、独禁法には抵触しない」(取引企画課)という。予約を逃した消費者にとっては、いつ買えるのか分からず、販売店も限られるという状況が続きそうだ。

 一方、携帯電話網は使わず、無線の構内情報通信網(LAN)だけを利用するモデルは、アップルの公式サイトで引き続き予約を受け付けている。六月に出荷する予定という。

(東京新聞)

 

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