兄の信男(右)と勝利を喜ぶ名城裕司=後楽園ホール
「Krush.7」(27日、後楽園ホール)
ボクシングの前WBA世界Sフライ級王者・名城信男の弟、裕司(26)が、兄の見守る前で、旧全日本キックのエース・山内裕太郎(32)を1回1分56秒、左ハイ1発で鮮やかにKOした。
3月14日のK‐1ワールドMAXで長島☆自演乙☆雄一郎にKOされた裕司は「ガツガツいくんじゃなくて、気持ちを落ち着かせろ!!」という兄のアドバイス通り、冷静にファイト。ボディーなどで山内の注意を下に向けさせ、得意の至近距離からのハイを決めた。
再起戦を最高の形で飾った裕司は「前回、MAXでぶざまな負け方をした。長島☆自演乙☆雄一郎選手に絶対にリベンジしたい」と涙の訴え。リング上で祝福した信男は「良かった。コイツは熱くなりやすいんで見てるのが怖い。最初は負けるかと思った」と、安どの笑みを浮かべた。
(2010年5月27日)