大相撲の現役親方2人が昨年の名古屋場所などで暴力団幹部らのために一般入手ができない席の手配をした問題で、日本相撲協会が27日、木瀬親方(40)=元幕内肥後ノ海=を委員から年寄に2階級降格させると同時に、木瀬部屋の力士27人を出羽海一門預かりとする処分を下した。理事会後、木瀬親方が戻った木瀬部屋には、支援者や北の湖部屋の山響親方(元幕内巌雄)が集まり、今後について話し合った。午後8時半ごろに取材に応じた部屋のマネジャーは「親方は上で休んでいます。方向性がはっきりしたらコメントします。処分が出たことは弟子に伝えてあります。力士は動揺しています」と話した。山響親方は無言で立ち去った。
(2010年5月27日)