嘉麻市生活安全推進協議会(会長=松岡賛市長)と嘉麻署(清武道秀署長)は27日、同市大隈町の夢サイトかほで「暴力団追放市民総決起大会」を開いた。「暴力団締め出す決意 絶つ勇気」との横断幕を先頭に、市民約170人が市街地でパレードも行い、「暴追」をアピールした。
嘉麻署は、旧上嘉穂署と、飯塚署の管内だった稲築地区を管轄として、4月に発足。県暴力団排除条例が施行されたことも重視し「行政、市民と一致団結して暴追機運を高めよう」(嘉麻署幹部)と発足後、初の総決起大会を開いた。
県警組織犯罪対策課の奥田和生課長補佐(警部)が「最近の暴力団情勢について」をテーマに講演。
嘉麻署によると、管内に暴力団の組事務所はないが、奥田警部は同市内で発生した暴力団絡みの事件について、昨年、県警が三十数件を摘発したことを報告。「暴力団が暗躍すると街の発展を阻害する。まず、(青少年を)暴力団に加入させない環境づくりが大切だ」と強調した。このほか、大会宣言も行われ、参加者を代表して嘉麻防犯指導員連絡会の中村忠紀会長が「勇気と熱意を持って、市民の総力を結集し、暴力のない嘉麻市を目指す」と誓った。
=2010/05/28付 西日本新聞朝刊=