松本死刑囚三女、敗訴確定

　オウム真理教の松本智津夫死刑囚（５５）＝教祖名麻原彰晃＝の三女（２７）が、月刊誌「サイゾー」の記事は名誉棄損として、発行元だったインフォバーン（東京）に５００万円の損害賠償などを求めた訴訟で、最高裁第３小法廷（近藤崇晴裁判長）は２７日までに、三女側の上告を退ける決定をした。三女の敗訴が確定した。決定は２５日付。

　一、二審判決によると、サイゾーは２００６年１２月号の記事で「死刑確定は、松本死刑囚自身とその周辺（三女を中心とする主流派）が自ら希望したような印象がある」などと語った宗教学者の見解を載せた。

　昨年７月の東京地裁判決は「読者は、報道などから教団内の三女の地位を知っている。記事内容も論評の範囲を超えない」と判断し、請求を棄却。今年１月の東京高裁判決も支持した。

　三女側は「教団に三女が中心の主流派はない。松本死刑囚の死刑を三女が望んでもいないのに、それに反する記事を載せた」と主張していた。

（2010年5月27日21時03分  スポーツ報知）

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