在特会支部長が不適切発言
皆さんご存知のとおり、口蹄疫という家畜の伝染病が、宮崎県で猛威を振るっています。
このウイルスがもつ感染力は、風邪のような並みのウイルスとは桁が違う強力さであり、きわめてたちの悪い伝染病なのです。そのため、口蹄疫を患った家畜は、問答無用で殺処分されることが国際的なルールで定められています。
口蹄疫汚染地域に部外者が入り、万一にもウイルスに衣服や靴などが汚染されてしまえば、ウイルスが他地域に拡散され、牛に甚大な脅威を与えかねません。
最近、在特会佐賀支部長が、口蹄疫の汚染地域に足を運び、当事者に取材を申し入れたそうですが、この忙しい中、当事者に取材を申し入れるなんて、不適切であり、軽率です(アンチ在特会の連中に餌を与えないでください!)。
佐賀支部長の言動は、決して法令には触れませんけれども、不適切な言動です。
以下、桜井誠会長のブログに掲載されている佐賀支部長のレポートを転載します。
不適切発言の部分には、赤文字でマークをしておきます。
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(引用開始) 5月22日(土)に、鹿児島街宣へ参加する途中で宮崎の様子を見てきましたので、報告します。
宮崎へは、九州自動車道を利用し、宮崎県えびの市から東九州道へ乗り換え、終点の宮崎県西都市まで行き、その後一般道を利用し、川南町、高鍋町、都濃町等を通過しながら町の様子を見てきました。まず、高速道路の状況ですが、朝7時半から8時頃という時間のせいもあったためか、宮崎方面へ行く車両は殆ど皆無でしたが、逆方向の熊本、鹿児島方面へは幾らか通行量はありました。西都市で高速を降りたあとは一般道を使用しましたが、口蹄疫の発生した市町では、かなりの数の消毒ポイントが設置されていました。 一番多いのは、道路上に消毒液をしみこませたマットを広げ、その上を車両がゆっくり通過するというものですが、畜産農家が近くにあるところ等の重要な箇所は、消毒液を霧吹き状に噴射して、タイヤだけでなく、車両の下側まで消毒するという方法がとられていました。この消毒ポイントには、通常3名が配置され、時間は7時から19時までと記載された案内板が設置されていました。また、これとは別に、散水車を使用して、道路全体に消毒液を撒く作業も行われていました。 農家や地域住民の対策としては、敷地への入り口をはじめ、畜舎付近を中心として敷地内に消石灰が散布されており、ロープ等を使用し関係者以外の出入りを制限されていました。そして、一番被害が酷い地域については、道路が通行止めになっており、一般人は立ち入ることができませんでしたので、中の状況等を見ることはできませんでした。この現地の取材に際して、数日前より、宮崎県庁、JA尾鈴へ取材のお願いをしてみましたが、現在の状況現場は混乱しているとのことで、協力は得られませんでした。 他にも地元の農場『むっち〜牧場』の弥永様へ何度かメール及び電話で取材のお願いをしてみましたが、連絡が取れず、お話を伺う事はできませんでした。そこで、近隣のコンビニエンスストア、食堂、ガソリンスタンド、高速道路のサービスエリアの従業員の方にお話を伺ってきました。 霧島サービスエリアでの聞き取り内容 口蹄疫の問題が発生して以降、通行量が減って、客の数も少なくなり、売り上げもかなり減っている。今朝(5月22日)は、早い時間に消石灰を積んだトラックがたくさん通っていった。えびの市でも口蹄疫が発生したが、1箇所だけで、他には感染も広がっていないようで、今は沈静化に向かっているみたいだ。えびの市で口蹄疫が発生したところは、とある有名な牧場と関係あるところだと聞いている。 川南町付近のコンビニ及び食堂にて 口蹄疫が発生してから、人通りも少なくなり、以前は弁当等を買いに来る人が多かったが、今は消毒作業を行っている人が、たまに買いに来るくらいです。農家の人たちも、自分が移さないように、また、貰わないようにするために、お互いに行き来を自粛し、買い物にも出ることができないような状況です。とにかく感染をおさえるために、もの凄く気を使っておられるようです。農協の役員の方も、自ら散水車を運転し、消毒作業を行っておられます。とにかく、このような状況で、町も活気がなくなり、大変です。口蹄疫は、畜産農家だけの問題ではなく、町全体、県全体の問題です。 川南町国道10号線沿いのガソリンスタンドにて 皆が外出を控えているため、交通量もかなり減っている。このため、売り上げも減っている。 その他、行き帰りに自衛隊の車両を何台か見ましたが、とても人員的に足りているような感じではありませんでした。このときの様子を動画にしましたので、ご覧ください。 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10837492 今回の宮崎視察については、行けばそれなりの批判を受けることは分かっていましたが、マスコミが伝えない現地の状況を少しでも伝えることができればと思い、敢て現地へ赴いた次第です。 平成22年5月25日(火) 在特会佐賀支部長 大嶋かずまさ (引用終わり) ---------------------------------------- |