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赤報隊事件の犯人と名乗った男が山奥で死んでいた

週刊文春5月27日(木) 12時12分配信 / 国内 - 社会
 朝日新聞阪神支局襲撃事件の実行犯だと自ら名乗り出て、昨年一月から四週にわたって『週刊新潮』に実名手記を寄せた島村征憲氏(66)の遺体が、四月十三日に北海道富良野の山奥で発見された。昨年四月、島村氏は小誌に「自分は実行犯ではない」と告白し、その後は埼玉県戸田市で暮らしていたはずだった。

 発見現場は富良野駅から十六キロ、ドラマ「北の国から」の舞台も近い山道沿いの資材置き場。遺体は雪解けたワラの上に転がっており、地元住民が発見した。

「遺体は頭蓋骨と骨の一部ですでに白骨化していた。残りは動物がもっていったのだろう。身元は病院の診察券で判明した。一月中旬に旭川のビジネスホテルで睡眠薬を多量に飲んで自殺未遂をおこした後、行方不明となり、遺書めいたものがあったことから自殺の可能性が強いと判断している」(警察関係者)

 現場にはジャージやスーツなど衣類のほか、ボストンバッグの中にCDウォークマンや便箋とともに、手記を掲載した『週刊新潮』数冊が入っていた。

「島村は、手記が誤報と判明した後の新潮側の仕打ちを恨んでいました。それまでは下にも置かなかったのが、最後は厄介払いをするような扱いだったそうです。一〇〇パーセント、自業自得なのですが、『約束が違う』とよくこぼしていました」(知人)

 なぜ島村氏はわざわざ富良野まで行き、息絶えることになったのか。自殺未遂をする四日前、道内で食事をした遺族は、自殺という警察の判断に首をかしげる。

「今まで北海道にくるときは飛行機だったのに、今回はJRを使ってきたんです。『飛行機では運べないモノを旭川の人間に渡すから』といっていました。雪の積もる山に行く理由も分からないし、自殺とは思えないんです」

 前出の知人もとまどいを隠せない。

「彼はビールしか飲まず、タバコも銘柄を決めていた。しかし、遺留品にはウイスキーと、違う銘柄のタバコがあったのです」

 一年前の取材中、島村氏は小誌記者に冗談まじりでこんな言葉を残していた。

「俺が死んだら線香をあげてくれ」

 葬儀はまだおこなわれていないという。

(週刊文春2010年6月3日号「THIS WEEK 事件」より)

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  • 最終更新:5月27日(木) 12時12分
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