ギャンブル依存症などの問題を考えるセミナー「ギャンブリング問題への介入について学ぶ」が26日、男女共同参画センター横浜(横浜市戸塚区)であった。医療や福祉、債務問題関係者など約30人が参加し熱心に聴き入った。
パチンコ依存問題の相談機関「リカバリーサポート・ネットワーク」(西村直之代表理事)が主催。横浜市では08年から毎年開催している。
西村代表理事がギャンブルを巡る問題の概要を説明後、同市瀬谷区のギャンブル依存症回復施設「ワンデーポート」の中村努施設長が活動内容や現状を報告。「ギャンブルにはまる人の事情はさまざま。背景に子どものころのいじめや発達障害などもあり、人に応じた支援が必要」と話した。また、同施設理事の稲村厚司法書士が多重債務問題の観点から講義した。
パチンコによる借金問題に苦しみ、回復施設に通った50代女性が体験談を語り、参加者からは「施設に通ってから、自分にどういう変化があったか」などの質問が出た。
リカバリーサポート・ネットワーク(050・3541・6420)は平日午前10時~午後4時に相談を、ワンデーポート(045・303・2621)は平日午後、家族からの相談や入所の問い合わせを受け付ける。【松倉佑輔】
毎日新聞 2010年5月27日 地方版