性暴力 被害者支援考える集会
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性暴力 被害者支援考える集会

5月26日 21時11分

心身に深い傷を残す性暴力の被害者への支援のあり方を考える集会が東京で開かれ、被害者がいつでも相談や治療を受けられる体制の整備を求める声が相次ぎました。

この集会は、性暴力の被害者の支援など、女性の権利を守るさまざまな活動をしている20の団体が開いたものです。性暴力の被害者をめぐっては、身体的、精神的なショックから被害を届け出ることをためらい、何のケアも受けないまま長年にわたって後遺症に悩むケースも少なくないことが指摘されています。集会では、先月、全国に先駆けて、大阪の病院で24時間体制で相談を受け付ける被害者の支援センターをスタートさせた加藤治子医師が、1か月で72件の相談を受けたことや、運営資金をすべて寄付で賄っていることなどを報告しました。そのうえで、被害者に安心できる場所を提供することが最も大切で、そのためには、公的な支援と警察や弁護士などとの連携が必要だと訴えました。集会には福島消費者・少子化担当大臣も出席し、「国も性暴力に対し、24時間対応するホットラインの設置や被害者のカウンセリング費用の援助などを検討しており、さらに支援を充実させていきたい」と述べました。主催した団体では、今後、関係する省庁や国会議員などに、被害者支援の充実を働きかけていくことにしています。