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背後から首をひと突きか 大阪・パチンコ店殺人事件

2010年5月26日15時11分

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 大阪市旭区千林(せんばやし)2丁目のパチンコ店「パーラー千林」で25日夜に客の男性が刺されて死亡し、無職小西英雄(ひでお)容疑者(35)=同区今市1丁目=が殺人未遂容疑で現行犯逮捕された事件で、遺体の状況から男性は首の動脈付近をナイフで1回刺されていたことが、大阪府警への取材でわかった。府警は殺人容疑に切り替えて捜査している。

 旭署によると、亡くなった男性は、同区今市1丁目、津田智久さん(43)とみられる。事件当時は店内に客約200人がおり、ほぼ満員状態だった。府警は、小西容疑者は入店直後に、店北側の出入り口から一番近いパチンコ台にいた被害者の男性を背後から狙った可能性があるとみている。凶器は折りたたみナイフ(刃渡り約8センチ)で、遺体には右耳下の首に刺し傷が1カ所確認され、ほかに目立った傷はなかったという。

 捜査関係者によると、小西容疑者と被害男性はともにパチンコ店の常連客とみられるが、事件当時2人の間にトラブルはなかったとされる。小西容疑者は同署の調べに対し、「被害者とは面識がない。行き当たりばったりで、誰でもいいから殺そうと思った」と供述している。

 パチンコ店の関係者によると、小西容疑者は事件後、血のついたナイフを持ったまま歩いて外へ逃げようとしたが、従業員に後ろからけりつけられて転倒。従業員がさらに近くにあった自転車を投げつけ、棒を突きつけたところ、小西容疑者はナイフを路上に放り投げた。その後、小西容疑者は笑みを浮かべながら正座していたが、駆けつけた警察官に身柄を確保されたという。

 パチンコ店関係者は小西容疑者について「いつもジャージー姿で店を訪れ、静かにパチンコをしていた。店や客とのトラブルもなかった」と話した。

 小西容疑者は1997年に愛媛県内でバスを乗っ取り、運転手にナイフを突きつけるなどしたとして、銃刀法違反(所持)などの罪に問われ、松山地裁で懲役1年4カ月の判決を受けている。

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