パチンコ店を襲い、現金を奪ったとして強盗致傷罪などに問われた住所不定、無職、松下宏被告(65)の裁判員裁判初公判が25日、大津地裁(坪井祐子裁判長)であった。松下被告は起訴内容を認め「死刑にしてください」と述べた。
起訴状では、松下被告は元妻と共謀し01年9月23日夜、長浜市のパチンコ店の男性店長に包丁を突きつけ、現金約117万円を奪ったとされる。検察側は冒頭陳述で、松下被告は父親の遺産約9000万円をギャンブルなどで使い果たし、刑務所に入りたくて自首したと指摘。弁護側は、自首したことや持病を抱えていることなどを挙げ、情状酌量を求めた。【前本麻有】
毎日新聞 2010年5月26日 地方版