日米の外務・防衛担当4閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)は28日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先を同県名護市の「辺野古崎」周辺とする共同声明を発表した。訓練の移転先として、鹿児島県徳之島を例示。辺野古の滑走路の具体的な位置や工法は「いかなる場合でも8月末までに完了させる」としている。
滑走路の長さは現行案と同じく「オーバーランを含み1800メートル」とした。位置も現行案とほぼ同じで「キャンプ・シュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域」とした。滑走路の本数などには触れておらず、工法も明記していない。
沖縄の負担軽減策として、鳩山由紀夫首相が27日の全国知事会議で要請した訓練移転は「米軍の活動の沖縄県外への移転を拡充」を明記。鹿児島県・徳之島は「適切な施設が整備されることを条件」に「活用が検討される」とした。グアムなど国外への訓練移転の検討も盛り込んだ。