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中国海賊版お先に〜!本物iPadはやっと発売
「ipad」発売を控えた東京・銀座アップルストアの前には購入希望者が列を作った
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米電子機器大手アップルが28日、米国で大ヒットしている新型マルチメディア端末「iPad(アイパッド)」を日本など9カ国で発売する。初日はほとんどが予約客への販売で、当面は入手困難な状況が続く見通し。東京・銀座の直営店などでは予約不要の当日販売分を求めて26日から行列ができた。そんな中、発売していないはずの中国で、そっくりの商品が市場に出回っており、売り上げを伸ばしている。
iPadは電子書籍や動画、音楽再生など幅広いコンテンツに対応したタブレット型のコンピューター。米国では4月3日に発売され、わずか28日間で100万台を突破。品薄状態となっており、米国外での発売時期が1カ月延期されていた。
日本では販売店を絞り込み、直営店と一部のソフトバンクショップ、大手家電量販店の計約180店舗だけで扱う。店頭予約は今月10日から受け付けたが、申し込みが殺到し、わずか3日で打ち切った。一部店舗では予約なしで買える当日販売分が用意されるが、品薄は必至。このため、28日午前8時に発売するアップルストア銀座店では、26日午後4時ごろから行列ができた。名古屋市から夜行バスで上京し、27日午前6時から並んだ男性(44)は「東京の方が確実に買えると思ったので」と話した。
日本と同時発売されるのは英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スイス、カナダ、オーストラリアの8カ国。だが、この中には入っていない中国で海賊版が大量に出回っている。
現地のIT関係者によると、類似品は広東省深セン(しんせん)市の繁華街にある複数の電器店に3月下旬ごろ登場。価格は730元(約9700円)で、日本での本体価格4万8800円(無線LANのみのモデル)の5分の1。2600元(約3万4000円)のものもある。
共同電によると、米インテルの中央演算処理装置(CPU)を搭載し、画面を指でなぞる操作方式も本物と同じ。サイズも同じで見分けがつかないほどで、名称は本体に「iPed」、取扱説明書には「APad」と書いてある。
同市には電機工場が集中しており、人気の携帯電話端末などもコピー。模倣品製造の期間も早く、現地では「深セン速度」といわれるほど。実際、iPadはアップルが1月27日に製品を発表してから2カ月で模倣品を製造し、米国より早く市場に流通させていた。中国ではこうした類似品を「山賽(さんさい)」と呼び、本物よりも低価格のため人気を集める。
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