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温暖化で小型哺乳類が危機に 1万年前の激減から回復せず

5月27日12時39分配信 CNN.co.jp

(CNN) 北米に生息するリスやネズミなどの小型哺乳(ほにゅう)類は、地球温暖化で大きな影響を受ける恐れがあり、既に限界点に近付いているとする研究報告が米科学誌「ネイチャー」に掲載された。

スタンフォード大学の研究チームはカリフォルニア州北部から出土した小型哺乳類の化石を調べた。その結果、前回の地球温暖化が起きた約1万2000年前に、小型哺乳類の個体数が激減していたことが判明。多くは個体数が回復しないまま、さらなる温暖化の影響にさらされやすくなっていることが分かったという。

カスケード山脈南部の山ろくにあるサムウェル洞窟からは、現在米全土に広く生息しているシカネズミに匹敵する個体数の地リスとハタネズミの化石が見つかった。しかしシカネズミが温暖化の中でも繁殖を続けたのに対し、地リスとハタネズミの個体数は減少したまま回復せず、この期間の小型哺乳類の減少によって生物多様性は30%減少したと研究は指摘している。

マンモスのような絶滅は免れたものの「小型哺乳類全体としては多様性が大きく損なわれ、将来的な変化に適応しにくくなっているかもしれない」と論文を執筆したジェシカ・ブロア氏は警鐘を鳴らす。

国連がこのほどまとめた「地球規模生物多様性概況第3版」(GBO3)でも、生物の多様性の喪失がかつてないペースで進んでいると指摘、壊滅的な事態になるのを避けるために、政府は直ちに行動を起こす必要があると促している。

最終更新:5月27日12時39分

CNN.co.jp

 

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