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本田、ブレてる岡田監督いらない (2/2ページ)

2010.5.28 05:03
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本田、ブレてる岡田監督いらない
俊輔(右)と競り合う本田。戦術面などで迷走する岡田監督とは対照的に、あくまでもオレ流を貫く(撮影・森本幸一)【フォト】

 周囲を囲むアルプスの頂は白く濃いモヤに覆われたが、その目にはクッキリと進むべき道が見えていた。気温8度と冷え込んだ合宿2日目。11対11の実戦形式で主力組に入った本田が、守りに入る岡田監督に痛烈“ダメ出し”だ。

 「逆にどう思います? オレはね、今さら何を変えることがあるの? という感覚。変えてうまくいかなかったら、一生後悔する。ここまでくれば、貫くことが大事」

 報道陣に問いかけつつ、弱気な方針転換を一蹴した。守備的MFを増やす3ボランチ布陣を試す指揮官を横目に、新“ピッチの王様”は絶口調だ。完敗の韓国戦を振り返り、先発が濃厚な30日のイングランド戦への改善策を力説した。

 「チーム全体がどれだけオレを前に向かせられるか」とバックアップを要求。さらに、「最後に点を取るのは個の部分。それは変えない。カメルーンはエトーが決めてくる。そこでオレが決められるか。勝つか、勝てないかはそこだと思う」と本田節をさく裂させた。仲間と意思疎通を密にする協調路線も取り入れながらも、簡単に信念は曲げない。土壇場になって“進退伺”を出した指揮官と比べ、頼もしい限りだ。

 一方の岡田監督は、スイス入り後もさえない。初日の練習前の円陣で、練習場を囲む4000メートル級の雪山を指さして、「きょうはあそこまで走るか」とジョークを飛ばしても、周囲はシラー…。すかさず、MF松井とFW大久保がカバーした。

 松井 「国見が行きます」

 大久保 「いや、鹿実が行きます」

 山走りトレーニングで有名な国見高出身の大久保と、徹底的な走り込みを課す鹿実高出身の松井の絶妙な掛け合いで、大爆笑が起きて練習がスタート。得意の冗談もフォローされる始末で、ムード作りも選手主導に切り替わった。

 真価が問われるイングランド戦まであと2日。ブレない金狼を中心に選手がチームをもり立て、岡田ジャパンを立て直す。



フォト
俊輔(右)と競り合う本田。戦術面などで迷走する岡田監督とは対照的に、あくまでもオレ流を貫く(撮影・森本幸一)
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