元参議院議員で阪神タイガースなどで活躍した江本孟紀氏(62)が、夏の参院選に国民新党の比例代表候補として出馬することになり26日、東京・千代田区の同党で会見した。すでに堀内恒夫氏(自民比例)、中畑清氏(たちあがれ日本・比例)、石井浩郎氏(自民・秋田選挙区)と巨人OBが出馬表明している中、阪神OBとしては初。選挙版「阪神‐巨人戦」も注目されそうだが、過去に2度当選した実績を盾に「向こうは育成選手。ボクは即戦力」「頭を下げることが多いけど、巨人の選手にそれができるかな」と早くも強烈なけん制球を投げた。
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堀内氏、中畑氏、石井氏。巨人OBが参院選出馬を決め話題となっていた中、ようやく阪神OBも立ち上がった。エモやんこと江本孟紀氏が国民新党から出馬表明した。現役時代同様、選挙戦でもライバル。いきなり巨人OB候補に対して、胸をのけぞらせる強烈な内角球を投げ込んだ。
まずは格の違いをアピール。「向こうは育成選手。ボクは即戦力ですから」。92年7月にスポーツ平和党比例代表、98年7月には民主党の比例代表と2度参院選で当選。04年1月に大阪府知事選挙出馬のため辞職するまで、国政で活躍。球界ではライバルだったが政界での実績は上だ。
巨人OBへのアドバイスを報道陣から求められると、ここでも“エモやん節”がさく裂。「野球選手時代と違って、いろいろと頭を下げる機会が多い。ジャイアンツの人は、それができるかな」と皮肉った。
また、同学年の堀内氏の「直球勝負」という抱負に対しても「現役時代は変化球ばかり投げてたよ。オレは変化球勝負。(前議員の)野党だった時は内角(内閣)攻めしたしね」と、対決ムードを醸し出した。
国民新党から誘いがあったのは昨年暮れ。熟考を重ね「6年間(政界から)遠ざかっていた。国民として、今の状況をみてイライラした」と、5月に入って出馬を決めた。同党からの出馬には「政策面、国家観が一番出ている。仕事がしやすい」と説明。偶然にも、同党のカラーは阪神のチームカラーと同じ黄色。それだけに闘志も倍増!?
選挙版“阪神VS巨人戦”が、早くも戦いの火花が散った。