メジャーでの現役続行の思いを熱く語る元阪神・藪恵壹氏=大阪・YTV
元阪神のエースで、米大リーグのジャイアンツなどに所属した藪恵壹投手(41)が26日、大阪市内のよみうりテレビで番組に出演後、取材に応じ、現役続行に強い意欲を示した。
昨年7月にジャイアンツ傘下の3Aフレズノを戦力外となり、以降は米アリゾナ州のスポーツクリニックで練習を続けてきた。半年以上、実戦から遠ざかっているが「まだ90マイル(144キロ)ぐらいは投げられる。甲子園の(スピード)ガンなら、150キロも投げられます」と言い切った。
古巣復帰への可能性については「阪神で11年やったことを大事にしたい。(若返りの)いい流れができているし、歯止めが掛かるようなことは、おそらくしない」と否定。あくまで海外でのプレーを希望するが「今のところはないが、阪神以上だと判断すれば…」と、日本球界復帰については含みを持たせた。
日本には約1カ月の滞在で、6月に再渡米。7月末のトレード期限まで、オファーを信じて待つ。「なかなか難しい状況ですけど、まだ投げられますから」。どこまでも現役にこだわり、野球人生を全うするつもりだ。
(2010年5月26日)