青森県六ヶ所村にある核燃料サイクル施設の直下に、「六ヶ所断層」と呼ばれる活断層が存在する可能性を改めて示す研究内容が発表されました。
東洋大学の渡辺満久教授は2年前、核燃料サイクル施設の近くに地下の断層運動によってできたとみられる特殊な地形「撓曲(とうきょく)」を確認したと発表。その後、「六ヶ所断層」と呼ばれる活断層が存在する可能性も指摘しました。これに対し、事業者の日本原燃や原子力安全委員会は活断層の存在を否定しています。
渡辺教授は26日に千葉市で開かれた学会で、新たな現地調査や写真・地形図などの分析を行った結果、施設の周辺は「逆断層の運動でできた典型的な地形だ」として、日本原燃などの見解に反論しました。その上で、原子力関連施設の建設にあたって活断層を正しく評価する必要性を強く訴えました。(27日00:05)