ソニーの大根田伸行・最高財務責任者(CFO)は26日、韓国サムスン電子と折半出資する液晶パネル製造の合弁会社、S―LCDに対し、追加投資を行う可能性を示唆した。
大根田CFOはウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューに英語で応じ、大型液晶パネルの需要は供給能力を上回る可能性があると語った。ソニーは2011年3月期の液晶テレビ出荷台数を前年比60%増の2500万台としており、状況によっては、この計画に支障をきたす可能性もある。
ソニーは、S―LCDの第7、第8世代パネルの生産ラインに50%出資しているが、2つ目の第8世代ラインについては、投資を見合わせている。大根田CFOは、この点について、需要を見極めたうえで、追加投資を行うか、サムスンからパネルを購入するか、を判断すると述べた。
また、大根田CFOは、ソニーが、米アップルのタブレット型多機能端末「iPad(アイパッド)」に対抗する製品を開発する必要があると語り、問題は、パソコン、ビデオゲーム、携帯電話など、ソニーの既存製品をどのように魅力ある新製品に集約するかだ、との見方を示した。