福岡県久留米市の伝統工芸、久留米絣(がすり)と籃胎(らんたい)漆器を組み合わせ、ご当地グルメの焼き鳥「ダルム」(腸)を模したブローチが27日、市内の物産店「地場産くるめ JR久留米駅店」にお目見えした。同店でのみ1200円で販売。
来年3月の九州新幹線鹿児島ルート全線開通に向けて「末吉籃胎漆器製作所」3代目の末吉正季さん(50)=同市=と地場産くるめが共同開発。くしを籃胎漆器、ダルムを茶系の絣で作った。
すべて手作りで、肉厚さを出すため絣の中にスポンジを詰めたり、夜な夜なくし刺し作業に追われたりして「何が本職か分からなくなった」と苦笑いの末吉さん。職人のこだわりは観光客の胸に届くか‐。 (久留米)
=2010/05/28付 西日本新聞朝刊=