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捜査書類隠した巡査長懲戒 福岡県警、5件が時効成立
福岡県警は27日、4年以上にわたり受理した被害届や捜査報告書を自宅などに隠匿したとして、公文書棄損の疑いで八幡西署地域課の男性巡査長(31)を書類送検し、停職6カ月の懲戒処分にした。巡査長は同日付で依願退職した。
県警監察官室によると、元巡査長は福岡市と北九州市の交番に勤務していた平成17年5月から21年8月、窃盗事件など69件に関する公文書227点を自宅や交番の個人ロッカーに隠した。17年に起きた5件は、21年の発覚時点で公訴時効が成立していた。
送検容疑は、うち9件35点の窃盗事件などの捜査書類を隠匿したとしている。
県警によると元巡査長は事情を聴かれた際に追及を逃れるため1週間にわたり所在不明になった。「書類作成が遅れたり訂正を指示されることが続き、担当課に持っていくのが嫌になった」と話しているという。