最終更新: 2010/05/27 21:32

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都内でタクシーを狙った新手の「当たり屋」被害が相次ぐ 客と当たり役が共犯 

都内でタクシーを狙った新手の「当たり屋」被害が相次いでいる。犯行の一部を車内に設置された防犯カメラがとらえていた。
被害に遭ったタクシー運転手は「一生懸命こっちは仕事しているのに、ただでさえ不況の時に。バカヤローという感じですよね」と語った。
9日午後1時半すぎ、東京・杉並区の高円寺駅付近で男がタクシーに乗り込んだ。
男は「急いでいるので」と運転手をせかし、すぐに狭い路地へタクシーを誘導した。
すると、衝突音のあと、タクシーは停車した。
この時、進路方向を映すカメラには、当たり屋役の男が路地から飛び出す様子が映っていた。
実はタクシーに乗った男も共犯者で、乗客役として仲間が待ちかまえる現場に連れて行き、タクシーをわなにかけた。
満を持してぶつかった当たり屋役の金髪の男は、その後、強引に助手席に乗り込み、「僕も警察行くとか考えているわけじゃないんですよ。べつにおれもさ、示談してくれればいいんですよ」と、言葉巧みに示談を迫った。
さらに、乗客役の男も「自分が経験しているのは、(交通事故で)そのまま留置場入って」と、タクシー運転手の不安をあおった。
そして、金髪の男は「せめて、5〜6万円だったら、話がつくんじゃないですか」と語った。
この言葉に、運転手は「わかりました。じゃあ6万円で」と話した。
金髪の男は示談金の6万円を受け取り、最後に「気をつけてください。(歩行者が)出てくるかもしれないところはさ」と、タクシー運転手に説教した。
最近、こうしたタクシーを狙った当たり屋被害が都内で連続して発生している。
東京タクシー防犯協会によると、同様の被害が少なくとも7件発生している。
当たり屋役は、この金髪の男とみられ、被害総額は30万円以上にのぼっている。
被害に遭ったタクシー運転手は、2人組について「怪しかったんですよ。そこに気づかないといけなかった」と語った。

(05/27 18:44)


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