口てい疫で牛の角突き中止
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口てい疫で牛の角突き中止

5月27日 12時52分

宮崎県で相次いでいる家畜の伝染病「口てい疫」の問題を受けて、新潟県小千谷市で、来月6日に予定されていた国の重要無形文化財「牛の角突き」が中止されることになりました。

小千谷市の「牛の角突き」は、牛が角を突き合わせて会場を駆け回る伝統行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。牛の角突きを主催する小千谷闘牛振興協議会によりますと、口てい疫の問題を受けて関係者が対応を協議した結果、会場となる闘牛場に全国から観光客が来るため、口てい疫を予防するのは難しいとする意見が出されました。また、闘牛場の近くには、一般の畜産農家もあることから口てい疫の感染拡大が懸念されるとして、来月6日に予定されていた牛の角突きを中止することを決めました。小千谷闘牛振興協議会の間野泉一会長は「苦渋の決断でした。牛の角突きは多くのファンがいるので残念です」と話しています。一方、小千谷市とともに国の重要無形民俗文化財に指定されている長岡市山古志の牛の角突きは、闘牛場に消毒用の石灰をまいたり、観客用に消毒マットを準備したりして今月30日、予定どおり実施することにしています。売り上げの一部は義援金として宮崎県の畜産農家に贈られるということです。